こんにちは。ぼーんぐんです。
みなさんは何処のお生まれでしょうか。
私が生まれ育った地域は関西です。関西にはみなさんも良くご存知の粉もの文化があります。私は小さな頃から「たこ焼き」やら「お好み焼き」やらを食べて育ってまいりました。
関西の各家庭には「たこ焼き」を作る道具は大概揃っていましたから、東京で就職した際には不思議がる同期を逆に不思議がっていたものです。
さて、最近スマートフォンでSNSを視聴する時間が増えて参りました。
今年に入りtiktokのライブ配信も見るようになってきたのですが、何でもない作業風景を延々と配信している方をよく見かけます。
例えば、とある工場のライブ配信。
繰り返される機械音とレーンに乗って流れていく部品。その部品を慣れた手つきで箱詰めするグレーの作業服に身を包んだ従業員の姿が延々と配信されています。従業員の方は60才ぐらいでしょうか。浅黒い額には汗が感じられます。
そんな、どこにでもありそうな町工場の風景を配信しているんです。
クレーンのアームや規則的な機械の動き、そして時折起きる金属音と火花。その場の空気感や匂いまでも感じられそうな映像です。
なぜか不思議と見入ってしまうんですね。
時折この作業服の従業員が、奥にいる若い従業員へ短い作業指示を出す際にこの映像がライブであることを思い出すのですが、大半は映像をループで配信していると言われても納得するような映像なんです。
また別のライブ配信ではこんなのもあります。
このキッチンカーは20代の小奇麗なイケメン店長が一人で切り盛りしています。その店長の横、キッチンカー内部から外に向けての映像です。
見てる側は、あたかもアルバイトスタッフにでもなったかのような錯覚を覚えます。お客様の注文から店内での調理、そして商品の袋詰めと会計をその場にいるかの如く感じらるのです。
面白いですね。
この配信は、なかなかの人気のようで千人を超える視聴者を数えることもあります。
今はスマーフォンさえあれば、いつでも、どこでも、誰でもが配信者として人気者になる事が出来ます。SNSの世界では芸能人と横並びで一般人が人気を競う事だって出来るのです。
視聴者にとって価値ある映像は何なのか。それを感じとって配信する行動力(瞬発力)が必要なんでしょうね。
繰り返し映像を見ていますと、そこで販売されているものを次第に食べてみたくなりますから不思議なものです。
冒頭申し上げた関西出身者の私がその配信で初めて目にしたものは「揚げたこ焼き」でした。冷凍された「たこ焼き」を油で揚げているようなんです。しかも意外と販売実績も良く次々と注文が入っています。
「どんな味なんだろうか」と、素朴な疑問を持ちました。
そう思いだすと、これは食さない訳には参りません。しかし残念ながらSNSの配信場所は私が居住する場所からは遠く、さすがに「UberEats」や「出前館」の類であっても取り寄せることは出来そうにありません。
仕方なく近くの業務スーパーで配信に似た「冷凍たこ焼き」を手に入れて食してみました。価格は一袋50個入りで500円程と大変お手頃です。
持ち帰って揚げてみますと外側がカリッと内側がふんわりの新触感です。
マヨとソースを振り掛けて食べると幸せな気分が味わえます。油で揚げる分だけカロリーが気になるところではありますが主なお客様は20代でしょうから問題はありませんね。
SNSは従来価値を見出していなかった作業風景でさえも価値を見出し、昔ながらの食べ物にも変化をさせて販売(広告)をしています。
しかもコストを掛けず、さも当たり前かのごとく普通に行われているのです。
これからの時代は左脳ではなく右脳の時代でしょうか。自身の感覚を信じて臆することなく始めるバイタリティが求められるのでしょうね。
はてさて私も何か閃かないものか。
今夜からメモ帳を枕もとにおいて眠るとしましょう。(これが古い!笑)