ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

繋がる?繋がらない?常時接続社会の未来はどっち

こんにちは。ぼーんぐんです。

先ごろ一斉に「まん延防止等重点措置」が解除されましたので、みなさんの地域でも日常が取り戻されつつあるのではないでしょうか。

コロナ禍を経て、私たちの職場ではテレワークが定着するなど、働き方は従来から大きく変化しました。

スマートフォンをはじめとしたITツールの普及により便利な世の中になったことは間違いありません。

しかし一方では24時間365日何処にいても会社支給のモバイル端末からの呼びかけに答えなくてなならないのかと心休まらない方もいるのではないでしょうか。

昨今、仕事と私生活の境界線が曖昧になることが問題視され、「つながらない権利」という言葉が注目を集めています。

「つながらない権利」とは、労働者が勤務時間外には仕事のメールや電話などへの対応を拒否できる権利のことですが、現実的には、会社からの指示を拒否して電話やメール対応をしなければ、上司から叱責を受けたり人事考課でマイナスになることを心配する方も多い事でしょう。

「つながらない権利」は、もともと2002年にパリ第一大学のジャン・エマニュエル・レイ教授が提示した概念です。そのフランスでは2016年の改正労働法に「つながらない権利」が盛り込まれ、企業においてインターネットの普及にともなう長時間労働や過重労働を防ぐルールづくりが進んでいます。

日本では実務上は各社の事情はさまざまあり、従業員に対し時間外の電話やメール対応を完全に免除することは難しい場合も少なくはないと思います。

しかし仕事とプライベートの区別がつきにくくなるため、体や心が休まらずダメージを受けてしまう心配もありますので、業務時間内の生産性や精度を上げたり、計画的な仕事を進めるなどで、時間外の問い合わせ頻度を少なくするしかありませんね。

さて、ビジネスの世界はこのように「つながらない権利」が注目されていますが、若者の間では全く逆の現象が起きています。

みなさんは、10代の若者を中心に人気を博している「Zenly」というアプリをご存知でしょうか。

「Zenly」は同じアプリを入れている家族や友達同士で常に現在位置を共有し合うことができるアプリのことです。

いわゆる「繋がるためのアプリ」ですが、フランスのZenly社が開発した位置情報共有アプリなんです。

そう「つながらない権利」を労働法で法整備しているフランスが、同じ時期に「繋がるためのアプリ」を開発し話題になっているのです。

面白いですね。

Zenlyを開くと、アプリで現在つながっている人を指す「フレンド」の現在位置が把握可能。またフレンドの滞在時間や移動速度、スマートフォンの電池残量までが画面に表示されるので24時間居場所を共有したい若者に受けているんです。

「繋がりたくない」社会人と「常に繋がっていたい」10代を中心とした若者。近い将来同じ職場で働きだすことになります。

常時接続社会の先の未来は、どのようなものになるのでしょうか。

みなさんは如何お考えでしょうか。

 

f:id:booooooongun:20220323110126j:image