こんにちは。ぼーんぐんです。
もうすぐGWがやってきます。みなさんのご予定はいかがでしょうか。
もし予定がないようでしたら、サイクリングをお勧めします。交通渋滞もありませんし費用もかかりません。のんびりと気持ち良い春の風を感じてみるのもいいですよ。
先日テレビを見ておりましたら、自転車職人の番組がやっていました。竹を素材に本格ロードバイクを作るブラジル出身の自転車職人に密着した番組です。
みなさんは竹素材の自転車をご存知でしょうか。私は初めて聞きました。
素材の竹は京都の真竹を使います。船の作り方を参考に鉄のパーツと組み合わせて作っていきます。
素材となる竹は鉄に比べても強度は間違いないようです。また塗料は紫外線に強い「カシュー塗料」を使います。
何年も試行錯誤を繰り返して一から身につけた技術はやがて一級品になりました。
竹製の自転車は竹の持つしなりで乗りやすく、しかも軽さが際立ちます。今では口コミで竹素材の自転車を指名してくるお客様まで出てくるようになってきました。
体に流れる血は日本人、文化はブラジル人という職人は、日系3世です。人との繋がり、出会いを求めて大阪で自転車職人になったのです。
今では自分が作る自転車を販売してくれる代理店を持ち、お客様個々の要望を形にしています。
個性際立つ荷台付き自転車や、視力の弱い人用の二人乗り自転車、また思い出深い自転車のカスタマイズまでこなします。お客様の要望をなんだって叶えてしまうのです。
「自分は自転車が好きなんです」
そのように語る職人の目はイキイキしていました。何でも主体的に取り組むからこそ作品に乗る人に優しさが伝わるのでしょうね。
さらに頑張る人には自然と人の輪が生まれます。ある情報が寄せられたのです。
それは"竹害"に困っている人からの情報です。高齢化で手入れができない竹林は放置すると手に負えなくて困っていると言うのです。
ここでは厄介な竹が、自転車作りに役に立ち、心待ちにしているお客様へ届けることができたなら、商売人の言う「三方よし」の状態ですよね。みんなウインウインになるんです。
人生はロードレースと同じ、この先何が起きるかわかりません。
そんな中でも常に「相手の期待以上のモノを提案したい」と心がけチャレンジし続ける職人には、日本人の忘れかけたモノづくりの精神を見ることが出来ました。
最後に職人さんは言います。私の仕事の成否を決めるのは自分ではなく「乗る人」なんだと。常にそれを意識しているんだと。
みなさんも竹素材自転車の職人さんのように、ご自身の仕事を愛し、妥協せずに顧客満足を追求なさっているでしょうか。
みなさんは如何お考えでしょうか。