こんにちは。ぼーんぐんです。
みなさんの職場には、ホームページがあるでしょうか。
先日、お取引先の担当者と商談後の雑談で「自社ホームページの刷新」話を聞きました。既にお付き合いのあるベンダーさんへ依頼をしており、来月にもリリースを迎えるといいます。
しかし担当者は出来上がりがしっくりこないと浮かない顔をしています。私に意見してくれないかと言ってきました。
「勘弁してくださいよ」
長い付き合いの先のため許してもらえず拝見することになりました。
たしかにデザイン性が良く目を引きます。また主力商品の広告からリクルートまでコンパクトにしっかりまとまっています。
「しかし・・・」
私は担当者へ2つの簡単なエピソードを話すことにしました。
一つ目はこんな内容です。
ある不動産屋さんが、自社の売り上げ向上とお客様満足度向上を目的として、お客様が何を一番知りたがっているか調査した結果、実は、不動産情報よりも自分たちを担当する営業マンの情報が知りたいと言うデータが出てきたといいます。
物件より前に、お客様は不動産という人生一度の大きな買い物を失敗したくないために、信頼できる人から買いたいと思っているということです。
二つの目のエピソードはこんな話です。
先日、虫歯治療の詰め物が取れてしまった友人が、最近自宅の近くにできた歯医者で診てもらおうと思ったものの、その後考え直し”止めた”といいます。
その理由を聞いてみると、友人がその歯医者のホームページを検索しても、実際の病院の前まで立ち寄っても、どんな先生がやっているのか全く分からなかったからだそうです。
友人は、歯医者の設備よりもどんな先生が診てくれるのか、まずそれを知りたかったというのです。
どちらの話も共通しているのは「相手の不確かさに不安を抱く人が多い」ということです。
ホームページに個人の顔を出して、仕事以外の人柄がわかるエピソードも載せること。自分の個性を表現する事が大事なんですね。
会社や企業がたとえ立派でも、取り扱う商品やサービスが優れていても、その前にそこで働いている人がどんな人なのか。
デジタルな時代になっても、アナログな情報が知りたいのです。
これからは血の通ったコンテンツこそ求められるのです。
みなさんの職場のホームページには、そこで働く人がイメージできるでしょうか。
杓子定規な対応しかしてくれない職場か、それとも誠実な先なのか、従業員同士の連携がいい職場か、それとも営業と事務の仲が悪くギスギスしてはいないのか、そういうことが重要なのです。
近所のスーパーの野菜には、すでに生産者の顔写真がついていたりしますよね。
これからはいかに安心材料を提供するかなんです。
ですからあなたがどんな人かを伝える事は、とても大事なことなんです。