ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

総務課は職場のコミニュティ

こんにちは。ぼーんぐんです。

 

総務課は職場のコミニュティです。

 

いつも他愛もない話をしたくて社員が集まってきます。

 

「社内の恋愛事情」や「飲み会の失敗談」、「表立って報告できないお客様との裏話」など総務課に在籍すれば表も裏もいろんな情報が自然と集まってきます。

 

そんな時、総務課はいつも聞き役に徹します。

 

聞いた話もその場限りと心得ています。ですからまた社員が安心して話しに来るのです。

 

 

社員は自分が耳にした他言無用な情報も、人間ですから誰かに話したくなるものです。

 

別にその内容について相手の意見など聞きたいわけではないんです。秘密にしなきゃいけない心のストレスを軽くしたいだけなんですね。

 

しかしいつも面白い話ばかりではありません。時には部署間のクレーム話もあります。

 

先日もカウンター越しに業務部署の社員が総務課にボヤキに来たといいます。

 

「どうして会社はいつも営業部署の肩をもつのか。いつも遅くまで残って処理しているのは業務部署の俺たちなのに、成果はいつも営業。逆にミスやクレーム対応はいつも俺たち業務に回ってくるのは納得できない」っと。

 

やるせない気持ちを誰かに聞いてもらいたいのでしょう。ひとしきり話をしてスッキリして戻っていきます。

 

また別の日には、今度は営業マンが来て愚痴をこぼします。

 

「どうして若手の営業の言うことを業務の人は聞いてくれないのですか。お客様から直接ニーズを聞いてくるのは僕たちなのに、前例がない手順だからとお客様へ自分たちの手順に合わせるよう調整しろと言ってくるんです」

 

総務課の社員は言います。

 

「本心では部署間で直接やり取りをしてほしいんですよね」っと。

 

でも直接感情をぶつけても解決しない。逆に関係がギクシャクして余計仕事に影響がでるもの。みんなそれが分かっているから、言っても仕方がない事は総務課で話を聞いてもらいたいのです。

 

誰しも思うようにいく事ばかりではありません。時には悪口のひとつも言いたい時もあるでしょう。

 

総務課はそれを心得ているんです。

 

総務課の責任者を呼んで話を聞いてみると彼なりのルールを決めて部下へ指導しているといいます。

 

・一方への同調をしない

・相槌も打たないほうがいい

・他言をしない

・ただ黙って話を聞いてやるだけ

 

そのうえで本当に問題のあることは報告させて各部門長へ調整をしているようです。

 

さすがに組織のかなめの部署だけのことはあるなと感心しました。

 

彼は「社員の心に不満を貯めさせない」「気持ちよく働ける環境づくりが自分たちの仕事」と胸を張ります。

 

社員には噂や評判などはいい加減な物だから、そんなものに振り回されないで自分がどう思うかを大事にしてほしいと結んでいました。

 

昨今、職場のコストの削減対策で間接部門のアウトソーシングをよく耳にしますが、こういった役割は残しておくべきなんでしょうね。

 

みなさんは如何お考えでしょうか。