こんにちは。ぼーんぐんです。
みなさんはファビオ・ルイージ氏をご存知でしょうか。
ファビオ・ルイージ氏は2022年9月より3年間、NHK交響楽団の首席指揮者に就任することになりました。
先日テレビを見ていましたら、ファビオ・ルイージ氏へのインタビューの様子が放送されていました。
その内容が、音楽だけにとどまらず私たちの職場を率いるリーダー像にとても近しい考え方だと感じましたので紹介します。
司会者が「より良い音楽を作るリーダー像」はと尋ねますと、ファビオ・ルイージ氏はこう答えたんです。
「優秀で強いリーダーとは、メンバーへ命令をする必要がない人だと思います」っと。
さらに続きます。
「優れたリーダーなら、自分が率いるチームが同じ方向に進めるよう、上手に説得できるはずですから。これからチームの向かう先を納得していれば、団員はついてきてくれます。
だから私は命令を下すことはしません。
私は演奏家には”なぜこの方向に向かうべきなのか”予めその理由を説明します。たいていの場合は、それでわかってくれます。
わかってくれない場合は、さらに丁寧な説明を心がけます。全員が同じ方向に進むように何度も説明を尽くすのです。」
如何ですか。
ファビオ・ルイージ氏の考えは、とても今どきだと思いませんか。
どんな組織にも通用しそうです。
今いる体制で最高のパフォーマンスを発揮するためには、強い力で集団を引っ張っていくリーダーよりも、話し合いや、やり取りを通してチームを作っていくリーダーこそが現代の目指すべきリーダー像だと思うのです。
一人一人の持つ力など、たかが知れています。
それよりも組織の目指す先(価値観)を揃えることが出来たなら、単純な個人の力の足し算ではない、それ以上の思わぬ力が生まれるものです。
これは音楽の世界も、スポーツの世界も、そして私たちの職場も同じです。良いチームや組織の共通点は、みんなが見ている方向が揃っているんですよね。