ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

ふうちゃんの教え

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


「西洋人は芝が好きだよね」って話しを聞きました。

 


確かに、サッカー、野球、ゴルフ、競馬など元々西洋から入ってきた多くのスポーツは芝を使っています。

 


足腰に優しいから。転けても怪我がしにくいから。そんな理由なのでしょう。

 


芝のイメージもいいですね。

 


遠足で訪れた先の公園に芝生のグラウンドがありますと、その上でお弁当を広げて食べたくなります。

 


また初夏の爽やかな風を感じる高原の映像を見ると「芝生に大の字になって寝てみたい」なんて想いに駆られます。

 


日本人の芝への馴染みはいつからなんでしょうか。

 


日本古来の庭づくりには"苔"は重要な要素としてありますが、"芝"が取り入れられたという記憶は私の中にはありません。

 


ですから、きっと敗戦後に海外から日本に取り込まれたんだろうぐらいに思っていましたが、いざ調べてみますと、意外に日本でも歴史は古いんです。

 


なんでも万葉集にも記述があると言いますから驚きませんか。私も考えを改めないといけません。

 


もっとも、西洋芝が日本に輸入され本格的に利用させるようになったのは明治以降。西洋人との交流が盛んになってからの話です。

 


まあいずれにせよ敗戦後に持ち込まれた海外からのお仕着せではなかったという事です。先入観はいけませんね。

 


人はものを見た時に、そのものに価値があるかどうかはその人の過去の経験によると言われています。

 


そのものとの関わりがなければ価値を全く感じないんです。

 


今日紹介する草物盆栽は"風知草"です。如何でしょうか。

 


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風知草は、芝と同じく稲科の多年草です。

 


その葉は細くて柔らかく、風に揺れる涼しげな葉を楽しむものとして昔から盆栽で愛されています。

 


私も大好きな植物のひとつです。

 


春から夏の間は緑の葉も、秋になると黄葉した姿もいいものです。

 


興味ない人からすると間違いなく"ただの枯れ草"ですが、好きな人からすると自然を感じる素材なんですよね。

 


同じ草でも見る人によって全く異なるのです。

 


人の扱いも同じかもしれません。

 


価値を理解され適材適所で活躍する方がいる一方で、価値を見出されず職場に埋もれ、枯れ草のような扱いを受けている人も大勢いるものです。

 


風知草は秋に紅葉した葉は冬場に枯れてなくなりますが、翌年の春にはまた元気に芽吹いてきます。

 


人も見習わなくてはなりませんね。

 


寒い冬の季節が過ぎればきっとまた輝ける日が来ますから。

 


みなさんは如何お考えでしょうか。