ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

カタバミの黄色い花

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


ここ数日はあったかい春のような気候でしたね。

 


私はあまりの暖かさに上着を脱いで趣味の盆栽三昧で過ごしていました。

 


この時期の盆栽で必要な作業はいろいろあります。

 


特に"植え替え"は2月から5月頃まで順番に行う根気のいる作業です。例えば2月の植え替えといえばこれですね。

 


フジ

さくら

モクレン

 


これらの樹種は今の時期にそっと鉢から抜き取り、用土を新しくした上で植え付けてあげます。そうすれば今年も元気に成長してくれます。

 


といっても植え替えを嫌がる種類もあります。繊細なのはフジです。フジは根っこの扱いには気をつけねばなりません。

 


一般的に植え替えというと、今までの鉢より一回り大きなサイズの鉢へとサイズアップするものですが、バランスを重視する盆栽はそうはいきません。

 


なるべく今の鉢に収まるように調整するんです。難しいんです。

 

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みなさんはご存知でしょうか。そもそも何故植え替えが必要なのか。目的のひとつは鉢の中の根詰まりの解消なんです。

 


植え替えて何年が経過すると鉢の表面が硬くなったり、雑草が生えたり、苔が生えてきたりします。

 


そうしますと水遣りをしても鉢の中まで浸透しなくなるんです。

 


そのまま放置すると徐々に木が弱ってきますから早めの解決が必要なんですが、植え替えは木によって適期があるのですぐにはできません。

 


だから日頃の水遣りには注意をして、次のタイミングに植え替えを計画するんです。

 


植え替えは根詰まりの解消が目的ですから水がさっと抜ける必要がありますが、と言って抜けすぎもいけないんです。

 


折角の栄養分も抜けてしまってはいけませんからね。ある程度の滞留も必要です。この頃合いが難しいんです。

 


そのために用土には気を使います。

 


主に使う基本用土は赤玉土の小粒ですが、細かな微塵は根詰まりの原因にもなりますから予めフルイをかけて取り除いておきます。

 


しかもすぐに粒が砕け無いようになるべく硬質の赤玉土を使用します。

 


植木として使う際にはここに腐葉土を2割ほど混ぜ込みますが、それ以外にも炭などを混ぜることもします。

 


混ぜ合わせる用土の種類やその割合もまた千差万別。ノウハウがあったりするんです。

 


でも、それが楽しかったりするんですよ。面白いでしょう。

 


今週の天気予報は、雨が降った後からまた厳しい寒さが戻ってくる予報ですが、これからはそうやって徐々に春に向かうんですね。

 


先週末に植え替えた、河津桜モクレン黒龍藤がこの春に元気に花をつけてくれることを期待しています。

 


そして今度の週末は、やり残した"白藤"の植え替えと、防虫、消毒を行うことにします。

 


「次の週末、また春の陽気にならないかなぁ」

 


「どうかな」

 


道路脇に咲く、黄色いカタバミの花がやさしく風に揺れて私の質問に答えてくれます。