こんにちは。ぼーんぐんです。
「夏は暑いもの!」
子供の頃「暑い!暑い!」と呟いていたら母から叱られたものでした。もちろん当時エアコンなど気の利いたものなどありませんから、子供が暑いと言ったところで何も変わりません。
四方の窓を開け放して自然に通り過ぎる風が頼りです。
「暑いよ」
「また言ってるな、外へ行って遊んでおいで」
結局家に居る事も出来ず、近所の友達を誘っては野っ原へ繰り出してました。その頃の定番の遊び道具と言えば庭球ボールとプラバットです。
これがあれば路地でもグランドでもどこでもすぐに野球が始められます。
時は昭和ですから同年代は街中にあふれています。数人で始めた野球でもすぐに足りないメンバーが集まってきます。中には知らない子供が混じっていてもお構いなし。友達の友達も直ぐに友達になりますからね。
喉が渇けば、あっちの家やこっちの家から冷えた麦茶が出てきます。時には部屋に上がり込んでおにぎりをいただくこともあります。町内の交流が活発だったんですね。
夏の暑さは今とおんなじ。ジリジリと肌が焼けてきます。
当時は熱中症という言葉は聞きませんが、代わりに「熱射病に気をつけや」と言われていました。まあ同じことでしょう。
夏休みになると連日こんな具合ですからお盆の頃にはみんな日に焼けて真っ黒!です。町内の夏祭りでは”日焼けの黒さを競う大会”があった時代でしたから、日焼け止めクリームを塗る今とは大分と変わりました。
いよいよ今年も梅雨が明けました。
梅雨が明けたら梅干しの天日干しですよね。これから三日三晩の天日干しで梅の日光消毒と保存性アップを狙います。
先月から三つの樽に十五キロの梅干しを漬けていましたが、今度は順番に樽の蓋を開けてザルに広げていきます。満遍なく日に当たるように干していくのです。
ジリジリと射すような陽射しが堪えますが、梅干しの最後の工程の手を抜くことは出来ません。
ザルの上で梅干し同士がなるべく重ならないように間隔をあけていきます。また皮が破れてないか、汚れや痛みがないかと確認しながら丁寧に扱います。
「美味しく出来るかな」
以前テレビの情報番組でメイドカフェに努めている従業員が「おぃしくなーれ、萌え萌えキュン!」とやっているシーンを思い出します。
ポーズはしないまでも気持ちは同じですね。
「雨が降りませんように」と願いながら干し切りました。
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いつの間にか誰もいない近くの公園からセミの大合唱が聞こえてきます。空を見上げると青空にハイジが乗っかっていそうな真っ白な雲がひとつ浮かんでいます。
子供の頃と同じ暑い夏がやってきます。
もう、真っ黒に日に焼けた腕白小僧たちがボールをもって公園やグラウンドを取り合うシーンを見かけることはありませんが、今日もあの頃と同じようにギラギラの太陽から容赦のないエネルギーが降り注ぎます。
今日は大暑です。
大暑とは一年でもっとも暑さが厳しく感じられる頃といいます。太陽のエネルギーを目いっぱい受け取ってこれからも元気に参りたいものです。
また今日は「てんぷらの日」でもあるんですって。「夏の暑さにバテないために、天ぷらを食べて元気に過ごそう」って。笑
外食の理由が出来ましたから、お昼は”てんぷら丼”を食べに行くことにします。
さあ、みなさんの元気の源は何でしょうか。