ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

あなたのその“感動”、隣の人と同じですか? 〜五感のズレに気づいた日〜

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


今日は、「人の感覚って意外と共有できないよね」という、ひととの五感のズレに気づいた日の話を紹介します。

 


みなさんは、こんな経験ありませんか。

 


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私が東京で一人暮らしをしていたバブル期の話です。ある日、地元の友人から「そっちに遊びに行くよ!」と泊まりに来ることになりました。

 


当時の私は、物を持たないミニマリスト気味な生活をしており、部屋はかなり殺風景。でも、せっかく友人が来てくれるというので、床を掃き、ホコリを取り、トイレもピカピカにしました。

 


「完璧とは言えないまでも、まあ合格点やろ」と自画自賛していたんです。

 


そして当日。奴はやって来ました。

部屋に入るなり開口一番。

 


「なんかこの部屋、臭くないか?」

 


はぁ?掃除したし、生ごみもないし、そもそも料理すらしてないぞ!?なんなら無臭やで。

 


ムッとした私は思わず言い返しました。

「お前の鼻が臭いんちゃうか!」

 


 


後日、地元に戻ったその友人から連絡がありました。

 


「俺、蓄膿だったわ。病院行ったら、医者に"だいぶ溜まってますね"って言われた。」

 


いやそれ、来る前から自覚してたなら先に言え。あのときの私の「お前の鼻が臭い」発言、まさか正解だったとは。

 


この一件で、ふと思ったんです。

 


臭いなど、感覚は自分だけの世界なのかも‥

 


私たちが感じてる「匂い」「音」「色」「味」って、他の人と本当に同じなんだろうか?

 


例えば、春の新緑の季節に高原に行き、思いっきり自然の香りを吸い込んだとします。

 


「あぁ気持ちいい。そしていい匂い」

 


でも、それって隣にいる友人と“同じ香り”を嗅いでるとは限らない。もしかしたら、友人は「杉の木の匂い」を嗅ぎ分けその香りを満喫していたかもしれないし、こっちは「地面から立ち上る土臭さや草の匂いが濃いな」と感じてるかもしれない。

 


要するに過去の経験や求める匂いは同じではないということ。

 


また、年齢による機能の劣化もある。

 


ある日の話。

 


SNSで「年代別に聞こえる周波数」みたいな聴覚テストが流れてきました。

 


「試してみるか〜」と軽い気持ちでやってみたら年相応の結果が出てショック!

 


聞こえない音がいっぱいあるんです。

 


隣で見ていた息子にも同じテストをやらせると、彼は余裕で全部聞き取れている。私には完全に無音だったのに‥。

 


私は息子がテストするまでは、自分には聞こえない「無音になるところ」は演出だと思ってたんですよ。「不安を煽るためにわざと音止めてるのか〜」ってね。

 


まさか自分が本当に聞こえてなかったとは!

 


そう思うと視覚までも信じられなくなります。

 


「空が青い」「花が赤い」「お茶が緑」など、私にはそう見えてるけど、本当の色はどうなんだろう。隣の人が必ずしも自分の見えてる色と同じ色を見ているとは限りません。

 


人によって色覚の違いもあるし、仮に、同じような色彩感覚の人同士が、同じ景色を見ていても「わ〜キレイ」と思ったその感動はあくまで“自分だけの感動”なのでしょう。

 


しかも突き詰めれば自分自身の中にも違いが出て来ます。味覚や触感が記憶とともに変わる現実がありますからね。

 


昔、感動したラーメン店を久しぶりに再訪したら、「あれっ、この店、味変わった?」と感じたこと、ありませんか。

 


もしかしたら、お店の味が変わったんじゃなくて、自分の味覚が変わっただけかもしれません。

 


同じく、クリーニングから戻ってきたシャツの着心地がなんか違う。それもまた、自分の触覚や感覚の変化なのかもしれない。

 


そう考えると、「人と感動を分かち合う」って、実はものすごく難しいことなのかもしれません。

 


だからこそ、今という瞬間が大事。自分の五感で感じるすべてを大切にしたいと思うんです。

 


誰かと一緒に笑ったり、何気ない会話をしたり。その「今」は二度と戻らない唯一無二のもの。

 


そう辿り着きました。

 


感覚の違いは自分の中でも起きうる。ましてや自分以外の人とは違って当たり前。

 


「暑い寒い、硬い柔らかい、味が濃い薄い‥」些細な違いに、イラッとしなくてもいいんじゃないかと思うんです。

 


それを踏まえた上で、どうか目の前にいる大切な人との“今”を、もっと大事にしてください。

 


共感とは、ぴったり重なることじゃなくて、“ズレてても一緒に笑えること”なのかもしれませんから。

 

 

 

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