ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

選ばれ続けるお土産

こんにちは。ぼーんぐんです。

 

そろりそろりと国内の行楽地や観光地に賑わいが戻りつつありますが、みなさんも夏の旅行は計画されているでしょうか。

 

いざ北へ南にと、ここ数年の行動制限のうっ憤を晴らすように思い切って出かけましょうか。いやいや、感染状況が再びプラスに変化しているようだから最小限の日数で帰省だけにとどめましょうか。

 

人それぞれの状況によって差は出るものですが、共通するのは「手土産」を買う行為です。たとえ数日であっても旅行に出かけたり、ちょっと人と会う機会があれば多くの方が「手土産」をもっていきますよね。

 

日本人はそういう相手への気遣いをするのです。

 

 

ところで、みなさんの地域の手土産で選ぶ品と言ったら何でしょうか。

 

私の居住する大阪ではちょっとした手土産として、次のような商品が売れているようです。

・「551蓬莱の豚まん」
・りくろーおじさんの「焼きたてチーズケーキ」
・モンシェールの「堂島ロール

 

関西人なら見慣れた「あるときーないときー」のCMで有名な「551蓬莱の豚まん」は必ず喜ばれます。弾力のある生地で豚肉と玉ねぎが入ったジューシーな具を包んだボリューム満点の豚まんは納得ですよね。

また、難波駅前の焼きたての鐘の音を聞くと、つい並んで買っちゃう「りくろーおじさんのチーズケーキ」はとても美味しいです。

 

店舗展開は大阪エリアだけなので、焼きたてのふわふわを味わうには大阪に来ないと食べることはできませんが、冷蔵庫で冷やしたチーズケーキも格別ですから人気なんですね。

そして「堂島ロール」。

 

今でこそ、たっぷりクリームを巻き込んだロールケーキをよく見かけるようになりましたが、私が初めて「堂島ロール」を見たときは衝撃でした。

またその味は、やさしいコクと香りが広がるオリジナルのクリームに深みがあり、濃い味わいを堪能できできるんです。

 

でも先様が年配の方なんだけど・・って方におススメなのは、以前からの定番の品ですね。きっとみなさんもお口にしたことがあると思います。

・「粟おこし」
・釣鐘屋本舗の「釣鐘饅頭」
・出入橋きんつば屋の「きんつば

 

「粟おこし」は奈良時代に豊作祈願として神に捧げられた起源をもつ大阪名物です。東京でよく見かける岩おこしとは少し違い、米を粟のように細かく砕いてシロップで固めたおこしです。岩おこしより軽い食感で古くからの大阪名物として作られています。

「身を起こし、家を起こし、国を起こす」縁起の良い食べ物として人気だったんです。

 

そして「釣鐘饅頭」。

 

聖徳太子によって建立された日本最古の宮寺「四天王寺」は大変有名ですが、その門前で売り出したのがはじまりなんです。釣鐘のかたちを模した饅頭は今も万人に愛されています。

また、職場の差し入れで使うと喜ばれるのは「きんつば」ですね。

 

薄皮の中にはギッシリはいった小豆が大満足です。甘さ控え目の素朴な味わいなので何個でも食べられます。店頭では焼きたてホカホカを味わうこともできるんです。

 

ある調査によりますと、

 

ここ数年、人と会う機会が減ったことから土産を購入する頻度が「減った」人が52%にも上ります。

しかし日本人には「気遣いの文化」が根付いています。

 

「相手を喜ばせたい」「相手と良好な関係を続けたい」そういう背景があるんです。ですから、これからの行動制限の緩和に伴って需要は自然に戻ってくると思われるのです。

 

ただし現代はお土産も情報の発信が必要です。

商品を並べてお店を開けるだけで、自然にお客様が来てくれ売れる時代ではなくなりました。「商品の売るための工夫をしているか」「お客様に忘れられない工夫をしているか」「歴史や拘り、独自性などの価値が伝わっているか」を常に点検する必要があります。

その商品を買う理由を伝えていないと存在していないのと同じことなんです。怠ると、たとえ行動制限が緩和されてもお客様が戻ってくることはありません。

 

消費者がお土産に選ぶ品を知るきっかけは「テレビ」が最も多く49%、次いでネットで調べるが45%といいますから気を抜いてはいけないんですね。

 

次の時代にも選ばれ続ける商品であるためには、待っていてはいけないんです。

みなさんは如何お考えでしょうか。