ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

冬眠

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


毎日寒いですね。

 


私はズボン下に履いているステテコを脱げずにいますがみなさんの防寒対策は万全でしょうか。

 


今の寒さももうしばらくの辛抱。寒さの先に春が待っていると考えてどうぞそれまで風邪などお召しになりませんようお気をつけください。

 

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さて、昨年視聴したテレビのトーク番組で、ちょっと面白いテーマがありましたので紹介します。

 


そのトークテーマは

 


「あなたが今、手に入れたい動物の機能は何か」というものでした。

 


動物の機能とは例えば、

 


渡り鳥のように遠くまで空を飛べる"翼"

イルカのように伸びやかに海を泳げる"ヒレ"

ゴリラのように力が強い強靭な"体"

チーターのように早く走れる"足腰"

 


と言ったようなもの。

 


人間では決して敵わない機能が動物の体に備わっています。みな長い年月をかけて少しずつ進化を遂げ手に入れた生存の為の機能です。

 


どの機能も甲乙つけ難く、人間の体の一部となれば素晴らしいものばかりです。

 


さぁ、みなさんならどんな機能を手に入れたいですか。

 


わたしも考えました。何を手に入れたいかと。

 


でもふと普段の生活も考えたんですよね。

 


確かに大空を飛べる"翼"が身についたとしらどんなにも素晴らしいか。

 


駅前の公園に出かけるにもひとっ飛びです。今のように自転車に乗り交差点の信号で止まり駐輪場を探す手間などありません。すいーーっと公園まで向かうことができます。

 


その気になれば西に東に思うがまま。

 


電車の乗り継ぎなしに最短距離で移動できますから行動範囲も広くなるってもんです。

 


しかも省エネ!ガソリンを一切使わずエコで表彰されるかも知れません。

 


さらに将来仕事を失っても大丈夫。空飛ぶUberさんとして華麗にデビューできそうですからね。

 


しかしいいことばかりではありません。生活に影響がでる気もします。

 


そもそも私のように大きなお腹を蓄えた男性が空を自由に飛び回る"翼"を手に入れるのは大変です。

 


かなり巨大な翼にならざるを得ません。

 


その巨大な翼は常に私の背中にくっついているわけで、ソファでくつろぐ際も、お風呂でも、夜間床に入る際にも邪魔になってしまうと思うんですよね。

 


他の機能を選んでも同じこと。生活への影響は覚悟しなくてはなりません。

 


海を自由に回遊できる尻尾やヒレは人としての日常生活には馴染みませんし、強靭なゴリラの体もチーターの足も見た目がね‥。

 


相手を威嚇するにはもってこいですが、これでは誰も近寄ってくれなくなりそうです。

 


だから考えました。

 


外見ではない機能はないものかと。

 


人としての生活に支障がない範囲で動物の優れた機能を手に入れることはできないものか。

 


そしてやっと見つけたんです。

 


それは「冬眠」の機能。

 


冬眠を"機能"と呼ぶ事には抵抗がありますが、そこはお許しいただくとして、冬眠って素晴らしい機能だとは思いませんか。

 


もちろん冬眠といっても人里離れた寒く凍った雪の中で過ごすのではありません。

 


ぬくぬくしたお気に入りの布団の中やソファにもたれたままで好きな時まで目覚めない都合の良い機能です。

 


そして冬眠の間「体の老化は止まり」「記憶は保持されている」としたならば、こんな良い機能はありません。

 


今日のように寒い冬場には冬眠スイッチをオンにして眠りに入ります。そして気候の良い春になったら冬眠から目覚めて起き上がるんです。

 


ステテコを履かずとも寒さを感じずに済むなんてなんと都合の良い機能なんだ。

 


ジメジメした梅雨の時期やムシ暑い夏にももちろん最適。冬眠モードを発令して体内スイッチをオンにする。そして涼しくなって過ごしやすくなってきた収穫の秋に目覚めるんです。

 


目を覚ますと新米で松茸ごはん!

 


おぉー素晴らしい。

 


さらに良いことは冬眠中は食べ物を食べないので断食状態になるんです。今流行りの断食デトックス効果がありますから冬眠する毎に体が綺麗になっていく。

 


もうここまでくるとこの機能を選択しない理由が見つかりません。きっと冬眠ごとに若返ってるといっても過言ではありませんからね。

 


如何ですか。みなさんも是非冬眠ください。

 


現代社会に生きる全ての人に向けて冬眠によるストレスオフを提案します。

 


過ごしやすい季節に少しだけ目覚めて時代の変化を楽しむ贅沢な生き方はどうでしょうか。

 


目覚めた時だけ体内時計が動き出しますから大幅に寿命を伸ばすことも期待できます。

 


目覚めれば今の時代では考えられない未来の生活を今の姿のままで体験できるんですよ。

 


最高だよ!冬眠。サイコー。

 


いやでも待てよ。

 


みんなが冬眠を選んだらどうしよう。世界が進化していなければ何も変わらない事になりはしないか。

 


みんな冬眠して社会インフラが止まったら、目覚められない事だってあるかも知れません。

 


うーん困った。

 


そう言えば昔見た映画のワンシーン。カプセルに入った宇宙船の乗組員が時を超えて生き残るストーリーを思い出します。

 


目覚めた世界は荒廃した景色。その荒廃した世界がかつての場所と知った時に主人公が呟きます。

 


もう一度元の世界に戻りたいと。

 


そう思うと冬眠で時をワープした先には思い描く理想郷はないのかも知れませんね。

 


与えられた今の現実にこそ幸せを感じられる。

 


冬眠を願うのではなく、毎日懸命に過ごし快眠を願う事が人に与えられた幸せであり機能なのかも知れません。

 


太陽と共に寝起きする生活。

 


自然に抗わず四季を感じて共に生命を全うする意味を味わいたいと思います。

 


さぁ如何でしたか。

 


みなさんはそれでもなお手に入れたい動物の機能がありますか。

迷惑なドラえもん

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


いやぁ今朝は一転して冷えましたね。

 


職場に着くと正面の大きなガラス窓が真っ白にくもって外の景色が全く見えません。外気温との差が大きいのですね。

 


一面の白い窓を見ていますと徐々に大きな"白板"にも見えてきます。

 


するとムクムクと私の中の子供心が刺激されて、窓に指を使っていたずら書きをしたくなってきます。

 


ドラえもんでも書いてみようか、

それとも相合傘でも書いてみましょうか。

 

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小学生の頃、学校の教室の黒板に端には日直当番の名前の欄がありました。そこには毎日男女それぞれ1人ずつ児童の名前が書かれていたものです。

 


思いを寄せてる異性との組み合わせになると、決まって相合傘のいたずら書きがされるのは定番でしたね。

 


ヒューヒュー

 


囃し立てたり、立てられたり。懐かしい思い出ですが嫌な思いをした人も多かったのかもしれません。

 


ところでいたずら書きと落書きの意味の違いはあるのでしょうか。

 


許可を得ず自分の思いのままに書き記す意味では同じなのかもしれません。

 


それでも優れた絵や世間が認めるメッセージ性のあるものならば許される場合もあります。

 


落書きなのかアート作品なのか。

 


結局は受け取り側の判断ですね。

 


かつてバンクシーの絵を見て、そのメッセージ性の高さから世界で評価を受けていましたが、テレビを通した向こう側の話だから冷静におられるんじゃないでしょうか。

 


仮に自宅の白壁に描かれたら、あなたならどうしますか。

 


私ならきっとそのままにはしていません。迷惑な行為はアートにはなり得ないと思うからです。

 


それでは私が描いたドラえもん。会社のくもった窓にした私のいたずら書きはどうなっただろう。

 


心配になって昼間に窓を覗いてみますと既に影も形もなくなっています。

 


あら消えちゃったよ。

 


日中の暖かい日差しに誘われて、迷惑なドラえもんは未来の世界へ帰ったようです。

記憶のリンク

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


ゴツゴツした腕を2本頭の上にのばし、思いっきり伸びをします。

 


"うーん"

 


ここはまだ薄暗い私の寝室。

 


ぬくぬく寝具の中で寝そべりながら伸びています。

 


腕を伸ばしたついでに枕元に置いている目覚まし時計を掴み顔の前まで引き寄せます。そして月明かりを頼りに針を探します。

 


午前3時。

 


前夜、少しだけ早めに床に入りスッキリ朝を迎えようと目論んでいましたが、残念ながら膀胱が先に満杯ですよと悲鳴をあげてきます。

 


おいおい朝まで待てないかい。

 


一度は無視し我慢を決め込みますが、スマホのアラームのように繰り返し悲鳴を上げてくる膀胱。これでは落ち着いて寝ることができません。

 


仕方ない。トイレを済ませてこようか。

 


電気毛布との別れを惜しみながら手洗いに向かいます。

 


用を足していると不意に懐かしのメロディが頭の中に流れ出しました。

 


なんの曲だろう?

 


暫く考えて思い出しました。大昔のワイドショーのオープニングメロディです。

 


3時のあなた

 


ご存知ですか。

 

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3時のあなた」はフジテレビ系列の人気情報番組。当時は森光子さんやうつみみどりさん、芳村さんたちが司会のワイドショーでした。

 


そんな昔の曲が何故今頃になって頭の中を流れてくるんでしょうか。

 


人間の脳は不思議ですね。

 


そう言えば以前聞いたことがあります。

 


脳は日中に散らかしっぱなしにした記憶の断片を毎夜睡眠中に綺麗に整理してくれているようなんです。

 


きっと私の場合には最近あまり頭を使っていないから他人より整理するものが少ないのでしょう。

 


ですから睡眠時間が長くなり整理できる時間が多くなると時間を持て余して、やむを得ず子供の頃の記憶までを整理の対象にしたんじゃないでしょうか。

 


そうすれば昔のメロディが不意に出てきた事にも合点が行きます。

 


午前3時の手洗いだから「3時のあなた」のメロディ?その記憶のリンクの付け方には可笑しくなりますが、それもまぁ私らしいか。

 


記憶のリンクは必要な情報を必要なタイミングで関連キーワードから手繰り寄せる機能。体に備わった仕組みです。

 


ならば私が普段どんな情報を引き出したいのか。脳に整理をお願いできるならそこがポイントですよね。

 


引き出したい情報と言えばなんだろう。

 


そうだなぁ。

 


日常の必要な情報は大概間に合っているし、強いて引き出したい情報と言えば家内の感情と娘の興味ぐらいでしょうか。

 


家内安全を維持することは並大抵のことではありませんからね。

 


私が不用意に発した言葉がきっかけとなって、家庭内に波風が立ってはいけません。

 


忍耐、にんたい

 


出来れば避けられることは避けたい。

 


話をする前に受け手の家内の感情を掴めればなんとかなることも多いだろうと。

 


でもそれはダメですよね。

 


記憶のリンクはあくまでも自分の過去の記憶の中だけの話。持ち合わせていない情報にリンクする事などできる筈もありません。

 


先日アメリカのイーロンマスクさんが、脳にチップを埋め込んだ試験をしている報道に触れました。

 


いよいよ人も媒体化されてしまうのかと考えましたが、未来の世の中では人の心までも脅かすリンクが登場するかもしれません。

 


怖いこわい。

 


日本には「知らぬが仏」の諺があります。

 


知らぬが仏とは、「知れば腹が立ったり悩んだりするようなことも、知らないままでいれば心の平静を保っていられる」という意味。

 


つまり、「知らなければ仏のように穏やかな心でいられる」ということを指すとあります。

 


知らなくても幸せならいい。

 


ならば求めるべき記憶のリンクは何か?

 


「人の名前と顔のリンク」

 


結局はこのあたりに落ち着くのでしょう。

 


如何でしたか。

 


みなさんもありますよね。

 


「整理したい脳内リンク」や「すぐに取り出したい記憶」の数々。一体それはどんなものですか。

自分軸で描く未来の映像

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


高台に立つビルの高層フロア。ここで営業されている有名なカフェにいます。

 


私が時折息抜きに訪れるこのお店には大きな窓があり、その窓から見渡せる大阪平野の景色はとても気持ちがいいんです。

 

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晴れた日には遠くの山までクッキリした輪郭で眺めることができますから、いつも子供のようにどんぐり目玉をグルグルさせて見る外の景色を飽きることがありません。

 


あの電波塔は何区の辺りだろうか

 


特徴的なデザインのあのビルはどこの会社だろう

 


いつも想像を膨らませて楽しんでいますが今日は生憎の曇天。全てがぼんやりしていて見渡す事ができません。

 


山際の観覧車も今日は遠くで寂しそうにこちらをみています。

 


午後は雨でしょうか。

 


そういえば、朝の天気予報を見て長傘を持って出ようと思っていたのに電車の中では手ぶらに気付く始末。我が事ながら忘れっぷりに惚れ惚れします。

 


夕刻の時間帯はどうか強い雨風にならぬようにと願うばかりです。

 


明日からもう2月。早いですね。

 


今年は年明けから様々なニュースが飛び交いましたがその後の進捗は芳しくありませんね。ただ月日だけが過ぎている気がします。

 


しかし注目されてるあの事件も、展開が気になるこのスクープもあっという間に時間に飲み込まれやがて記憶の彼方へと消えていくのでしょう。

 


時間は皆に平等。

 


どのように使うかはあなた次第。

 


受験生は今も1分1秒を惜しんで研鑽しているのに、一方で私はお気楽に曇天の大阪平野をのんびり眺めていている。

 


時間に縛られてはいけませんが流されぬように注意したいものです。

 


理想は幾つになってもなりたい自分を思い描き、具体的な行動に落としこむ癖を残しておきたいことですね。

 


そう。いつまでにどうなっていたいか。

 


どんな景色を見ていたいか。

 


天候ひとつで大きく変化する大阪平野の眺望ではなく、自分軸で描くブレない未来の映像。

 


みなさんもイメージしてみませんか。

胃痛からの学び

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


「痛ィタタタタ‥!」

 


今朝方、急な胃痛に見舞われて救急車のお世話になりました。

 


ご近所さんの手前、救急車を呼ぶ事に多少の躊躇いもあったんですが深夜から続くあまりの胃の痛みと嘔吐に耐えきれず弱音を吐きました。

 


「救急車よんどくれぇ」

 


うずくまった私の蚊の鳴くような声に息子が応えてくれました。

 


胃痛は突然前触れなくやってきます。みなさんもお気をつけください。

 

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私の場合、きっと前日食べた食品に起因した食中毒の類だろうと決めつけていましたが、搬送先の病院では結局原因を特定するまでには至らずでした。

 


「暫く様子をみましょう」と帰宅を促される事に。

 


保険診療で二万円以上の検査費を出費をしたのに原因が特定できないなんて「なんなんだよ!」っと怒ってみたいところですが、そんな元気もなく素直に帰宅しました。

 


「痛いよぉ」

 


38度の熱と倦怠感そして節々の痛みはその後もしばらく続きます。泣きっ面に蜂とはこの事だなと実感します。

 


まぁ幸い、コロナやインフルエンザなどの感染症は全て陰性であることが判明したので、家族や職場の皆にこれ以上の迷惑をかけることがないことだけが救いでした。

 


しかし謎は残ったまま。

 


「リリィーーン、リリィーーン」

 


ぼぉーと、うつろな頭で思いを巡らせていますと、先ほどの救急病院からの帰宅後のフォローの電話がかかりました。

 


「近くの医療機関で追加で胃カメラ検査をしてくださいね」

 


おいおい、あなたとこ救急病院やん。何故行った時にしてくれなかったん?

 


とも言えず、ご丁寧にお世話になりましたとお礼まで言う始末。心と言葉は別の人格が現れます。

 


そう言えば担当医から胃が大変荒れていると診断されていたんでした。

 


胃が荒れてるって何?胃潰瘍かい?そんなことないよね。自問自答しながら念の為に潰瘍をスマホでググってみます。

 


こんなのが出てきました。

 


潰瘍の原因はストレス、飲酒、喫煙、カフェイン、塩分の多い物や辛い物、熱いものを多く摂取しすぎることで発生します。

 


ふむふむ。どれも思い当たらんな。

 


私は常々青年を自称する中年親父。毎日柳のようにお気楽に暮らしてます。

 


何もかも適量をわきまえ、過ぎる事を控える仙人のような生活をしているので思い当たることはありません。っと言いたい。

 


しかし本当にそうかと真面目に心に聞いてみると少し違うことも。

 


心の赴くままに人生を謳歌しているかというと、いささか怪しくなってきます。

 


「過去と他人の意思は自分の思うようにはならぬ」この言葉は社会人になりたての頃先輩から聞いた言葉です。

 


本当にその通り。

 


長い社会人経験をしていますと思い通りにならぬことなど誰しも経験しますよね。

 


私にも思い当たる事柄の一つや二つはあります。それを知らぬ間にストレスとして溜め込んでいるのやもしれません。

 


家内は言います。

 


あなたは考えすぎる面があるからねと。

 


でも、皆そんな一面ありますよね。

 


考えるポイントに違いはあれ、みなそれぞれ大胆な面も繊細な面もあるから面白いんだと思うんです。

 


仮に私が人より繊細なのであれば、それは自分の特性です。その特性を丸ごと受け入れて気をつけるしか方法はありません。

 


私は常々どんな事柄も見方次第だと思っています。

 


ある面から見れば良くないことでも、視点を変えれば良い見え方もする。視点を変えてみるかどうかだと。

 


例えば今回の胃痛の件も、視点を変えれば良い面が見えないわけではありません。

 


直ぐに思い浮かぶ分かりやすい例は体重減少。

 


胃痛の症状が落ち着くまでおよそ3日。その間熱も下がらず食事もロクに摂ることも出来ずにいましたから二キロも減ったんです。

 


そう思うと凄くないですか。

 


ダイエット本だと二キロの減少は大変なこと。それをあっという間にスッキリしたお腹周りになったんですからね。

 


そして改めて普段の食生活や健康を疎かにしてはいけないことを実感できた事もプラスな事です。

 


また、目に見えないプラスの気づきもありました。

 


それは家族からの助け。あたたかさを感じた事です。

 


加齢とともに徐々に変化する我が身。ひとりでは辛いこともだんだん増えてきています。そんな時に頼りになるのはなんたって身近な家族なんですよね。

 


今回はよく分かりました。

 


救急車に同乗し苦しむ私のそばに寄り添い不安げな顔で付き添ってくれた息子。また、帰ってきた私にお粥を炊いてずっと体調を気遣ってくれた娘。

 


二人ともいつの間にか立派に大人になってたんだな。頼りになるなって嬉しくなりました。

 


二人の成長と優しさに触れ少しばかり胃の痛みも忘れるほどです。どんな薬や主治医にも勝るのは家族ですね。

 


そう思うと今回は胃痛を経ていい勉強をしました。

 


近いうちに胃カメラの予約をとりに行こうと思います。これからの二人の成長をもっと見てみたいですからね。

 


みなさんも体調にはお気をつけくださいませ。

妖精の作る不思議なカレー

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


長引いた出先での商談を終え、遅めのランチを頂きました。

 


此処は大阪南森町で店舗を構える「ココペリカレー」

 


大阪駅から東に向かう1号線から少し入った雑居ビルにあるカレー屋さんです。

 


ビル横の階段から2階に上がった通路のドンつき。そこが店舗の入り口なので少し分かり辛いかもしれません。

 


昨年、食べログ2023百名店に選ばれた実績を持つお店ですから、提供されるカレーは期待できます。

 


恐るおそる入り口の扉を開いてみますと、薄暗い店内にはカウンター席が8つほど。

 


客は誰もいません。

 


洒落た照明とこだわりのインテリアが並び、大型モニターからは癒しの映像が流れています。

 


「こんにちは」

 


さらに中へ入り挨拶しますと先客をひとりみつけました。

 


L字に曲がったカウンターの一番奥の席でカレーを食べていたんです。そしてカウンターの中には男がひとり。店長か。

 


室内には似合わないサンブラスをかけた中年男がひとりでオペレーションをしています。

 


「初めての方ですか」

 


私の声に反応した男が顔を上げサングラスの奥から私を見つめ問いかけてきます。

 


肘まで捲り上げたセーターの袖口から覗く腕には目立つタツゥー。ひょっとしてヤバいお店なのかと頭をよぎります。

 


「初めての方はこちらまでどうぞ。まず当店のカレーの説明を聞いてもらいます。」

 


結構ですと退店する勇気もないので、言われるがままに案内された店の奥に進みます。

 


席はスポットライトの当たるカウンターの角。有無を言わせず男が差し出したポータブル機器で動画の視聴を促されます。

 


「ここを押してください」

 


コートを脱いで着席したあと画面操作をします。三角の再生ボタンを押してスタート。

 


「ココペリカレーへようこそ。ここのカレーの特徴は、‥‥うんだらかんだら」

 


それから数分。男のカレーに対する情熱が迸ります。

 


カレー食材へのこだわりから始まり、今では多数の取材をうけ世間に認められていることまで。延々アピールが続きます。

 


でも正直内容など一切私には入って来ません。

 


だってそうですよね。私はお昼にカレーを食べに来ただけ。それなのに一体これから何が始まるのやら。不安だけが募っていきます。

 


延々続く動画は途中で停止されドリンクの注文を行うことになります。

 


さらに動画は進み全ての視聴後に、やっとカレーの注文をする事になりました。

 


ヤレヤレ。

 


注文を受けると男は早速調理に取り掛かります。でもこれで安心してはいけません。

 


動画から解放されたと思ったのも束の間。料理提供まではおよそ10分かかると告げられ、待っている間退屈しない様に追加でカレーの記事を読む様にとスマホを渡されることに‥

 


ギャー!もういい加減自由にさせてくれ。

 


やがて出て来たカレーは写真の通り。インパクトある盛り付けと色彩感覚に感心します。

 

 

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ところで味は?

 


はてな。不思議な事にそれまでの情報が多過ぎたのでしょう。さっぱり覚えていません。

 


どんな味だったんだろうかと。

 


後から想像するに、私が全て食べ切ったのだから極端な味付けではなかったんだろうということ。

 


また夜まで腹が空かなかったことから量も適量だったのでしょう。

 


そして大事なことは、食後に気分がハイになったり落ち込んだりしていないこと。

 


"そちら"の類は混入されてなかったんでしょう。

 


店も男も独特の雰囲気なので最後まで何を食べさせられるのかと心配で気を許してなかったんですね。

 


あぁ無事で良かった。

 


不思議な空間で食べた不思議なカレーは、夢か幻だったのかもしれません。明日出かけてみたら店舗の影も形もなかったりして。

 


まさかね。

 


店名の指す"ココペリ"を調べてみると、キリギリスの神様のことだと知りました。

 


"ココペリ"は一度笛を吹くと地面から緑が吹き出し、花が咲き乱れるんだとか。

 


また木々は生い茂り、花粉は風に舞うといいます。さらに動物たちに至っては次々と子供を産み落とし、子供達は強く逞しく成長するとも言います。

 


生命誕生と繁栄を司る精霊だと信じられてるんですね。

 


そうなのか。

 


実はあの男、精霊の化身なのかもしれません。

 


そう思って振り返りますと合点がいきます。どおりでオーラも会話もまるで常人と違っていましたから。

 


どんな風にかって?

 


例えば会話。思い返すと男は時折呪文を唱えてました。

 


ドリンクの注文をする際に"ラッシー"を頼むとすかさず男はこう呪文を唱えます。

 


「‥名犬ではありませんけど‥」

 


カレーを食べ終わった際に男がこう尋ねて来ます。

 


「‥からさは‥」

 


カレーの辛さは丁度良かったですよと答えると、物足りなさそうに私を見つめて、こう呪文を唱えます。

 


「‥としあき‥」

 


そして、食事を終えて精算し店を出ようとした際も男はこう話しかけて来ます。

 


「‥忘れ物はないですか‥」

 


問いに答えようとすると、呪文が続いていました。

 


「‥見つけにくいものですか‥」

 


 


如何でしたか。

 


不思議なココペリカレーでの出来事を信じられますか。たぶん本当のことです。

 


みなさんも妖精にご興味を持たれましたら是非尋ねてみる事をお勧めします。

 


男の正体がココペリ妖精の化身か、ただの昭和の親父なのか。責任は持ちませんがね。

人の振り見て我が振り直せ

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


今日から数日間は風が冷たく全国的に冬らしい気候の様です。

 


コートの襟を立てて気合いを入れ、完全防備で出勤する事にします。

 

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わたしは自宅から最寄り駅までの道のりを毎朝自転車を利用していますが、さすがに素手でハンドルを握るとちぎれそうになります。

 


「ひゃー冷たいよ」

 


駅までの道中、幾つかの交差点を渡りますが、今朝の様に寒い日や、雨が降り出しそうな天候の時には、車通りの少ない交差点は早くやり過ごしたいもの。

 


赤信号で止まり、のんびり信号待ちすることが躊躇われます。

 


ですから目の前の交差点の信号機が黄色信号に変わると、急に足に力を入れて自転車を加速しながら渡ってしまうことがあります。

 


みなさんもそうではありませんか。

 


今朝もそんな感じでした。

 


寒さから早く解放されい一心から全力で渡りましたら背後から大きな声をかけられてドキッとしました。

 


「赤信号ですよ」

 


振り返ると自転車に乗る若いお巡りさんがこちらをみています。

 


「ごめんなさい」

 


大人になってからしっかり叱られることがなくなりましたから新鮮に響きます。

 


そうですよね。

 


寒くても交通法規は守らなくてはなりません。

 


改めて思い返しますと黄色信号の意味は「止まれ」が原則。赤信号と同じでした。

 


目の前の信号が黄色になったら車両は停止線を越えてはいけないんですよね。安全停止することが大事なんです。

 


反省‥

 


このように日常生活では頭で分かっているのに行動にできていないことがよくあります。

 


意識は行動しようと考えていても、本心(無意識)ではやりたくないと思っている時は大抵出来てないもの。

 


そうではありませんか。

 


お巡りさんに怒られるから改めるのではなく、周辺を巻き込む大事故や大怪我にならないように今一度我が身を振り返ってみませんか。

 


人の振り見て我が振り直せ。わたしの失敗を教訓にどうぞ。

 


寒い時ほど足元にお気をつけ下さいませ。