ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

笑顔の花を咲かせてみたい

こんにちは。ぼーんぐんです。

今日はとても気持ちの良い天気です。春風に誘われて近くの土手に行きますと桜の木の下にはもう先客が来ています。

レジャーシートにお弁当を広げて楽しそうな何組かの家族の姿です。

「平和だね。それにしても満開の桜が奇麗だ」

暫く青空に映える桜の花を見上げていますと、いつの間にか足元をハトに取り囲まれていました。

「オイオイ何も持ってないよ。あっちへお行き」

慌ててその場を離れます。

桜の季節といえば卒業そして入学、就職の季節です。みなさんも、そんな人生の節目の桜をご覧になりましたか。テレビの中継でも開花情報を見る事が出来ますが、生の桜は格別ですから是非お出かけになってください。

「またそのうちに・・」と思っていますと、雨が降って、あっという間に散ってしまいますよ。

ところで、みなさんの近くの桜の名所はどちらでしょうか。

神社仏閣、お城、公園、学校など様々ですが、昔ながらの名所といえば意外と「川沿いの土手」って方も多いのではないでしょうか。

「ハテ?なぜ土手に桜が多いのか」

ご存知ですか。先日情報番組でこの疑問を取り上げていましたのでご紹介しますね。

実は「暴れん坊将軍」でお馴染み(!?)の八代将軍徳川吉宗の時代に遡ります。

華やかな元禄時代が終わり質素倹約の享保年間。財政引き締めに躍起になっていた時代の話です。

江戸の街では墨田川の度重なる氾濫により犠牲者が大勢出たそうです。その都度、堤の工事をするのですが費用がかさみます。質素倹約の時代ですから予算もありません。

「どうにかして丈夫で決壊し難い堤の工事を行えないか」

当時の職人は知恵を絞って考えたんです。その手段が「土手に桜の木を植える」事だったのです。

なぜ”桜の木”なんでしょう。

桜は深く根を張る樹木なんです。地中深く根を張り、土砂が流れないようにしっかり堤を守ってくれるのです。また花見見学に訪れる人が堤を踏み固めてくれますから一挙両得なんですね。

また4月の開花時期も都合がいいんです。雨の多い梅雨時期前の4月に、花見客が毎年堤を踏み固めてくれるからです。

質素倹約の時代。十分な予算はありませんが、当時の人の知恵と工夫で困難を乗り越えたのですね。

いや立派です。

振り返って私たちは大丈夫でしょうか?「お得意先様のお困りごとの相談を受けているのに、予算が足りないからと簡単に諦めている人」はいませんよね。

課題が多いほどあなたの価値が試されているのです。

諦めないで知恵を絞ってみましょう。

「川沿いの満開の桜並木」が現代でもみなを幸せな気分にさせてくれるように、次はあなたの知恵で、お得意先様の笑顔の花を咲かせてみてくださいね。

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