こんにちは。ぼーんぐんです。
私は最近気づいたことがあるんです。人間の体は正直なんだなって。
何の話かって?
頭髪の話です。
人は年齢を重ねるにつれ徐々に体の細胞も衰えが出てくるようです。正確な知識を持ち合わせていませんが、感覚で分かるのです。
以前ほど「髪の毛が伸びなくなった」ことに。
先週、久しぶりに床屋に行ってきました。最近のお気に入りの床屋です。
床屋に行くのにわざわざ電車に乗って出向いていくんです。
通うのに40分ほど時間は掛かるんですけど何となく店の雰囲気が良くて行くようになりました。
店主は散髪中、私に賑やかに話をするでもなく、といって不愛想でもない何処にでもいる60歳ほどのやせ形の男性です。
チョイ悪を気取っているのか髭を伸ばし、白髪交じりの髪の毛は後ろで一つに束ねています。
身長はそれほど高くはありません。せいぜい日本人の平均的な身長でしょうか。ラフな服装はよく似合っています。
「今日はどれくらい切りましょうか」
通い始めたころは必ず聞かれた最初の言葉のやり取りも、最近は聞いてこなくなりました。私が椅子に座れば自然に鋏が動き出すんです。
きっといつもの私の返答が曖昧だったからでしょう。
「えっと、伸びた分だけお願いします。確か前回切ったのが1ケ月前だったかな? いや2ケ月だったっけ・・」
これでは店主も困りますよね。
私は若い頃、髪の毛はすぐ伸びて困るほどでした。
「この間床屋で切ったばかりなのにもうこんなに伸びてるよ」
朝、鏡の前での身だしなみを整える時にため息をついていた事を思い出します。そして寝ぐせでいびつに膨らんだ後頭部を蒸しタオルで抑えながら時々自分で鋏を入れたりもしていました。
それが社会人になり、いつの頃からか気付けば伸びなくなっていました。
寝ぐせがつかなくなって朝の手間はかかりませんが、これは良い事なのか悩ましいですね。
頭髪のカットが終わると店主は奥さんに交代です。
夫婦で営んでおられるこの床屋は、後半は奥さんが担当するんです。
関西のおばさん代表のような奥さんは、ジーンズにトレーナ姿。軽くパーマのかかった栗色の髪の毛は肩のあたりで切り揃えられています。
「流していきますね」
ダイナミックな体形ながら洗髪やドライヤー、髭剃りをてきぱきとこなしてくれます。
「眉毛は揃えますか」
彼女はいつも最後に聞いてくれます。
私は頭髪の伸びがなくなった分、どうやら眉毛に成長ホルモンが集中しているようです。眉毛、耳毛とムダ毛がきれいになります。
「有難うございました」
夫婦二人の息の合った挨拶が、床屋の店内に心地よく響きます。
みなさんは床屋へ行くタイミングは何で判断されますか。
「毎月給料日の後に行く」と決めていたり、「旅行や行事、イベントなどのタイミングで行く」と決めていたりと、人それぞれなのでしょうが、私のように「髪の毛が伸びたらきりに行く」人の場合は、行き時に迷いが出ませんか。
「まだ行くのは早いかな」「もう少し髪が伸びてから行こうか」と自分の感覚で行こうとすると、前回からの間隔を言葉にできずに床屋での説明に困るのです。
迷いが出ると言ったら他にもあります。
「歯ブラシの交換時期」
余程几帳面な人か、定期的に日にちを決めて交換している人でなければ前回新しくしたタイミングを覚えていることなどありません。
毎日食後に行う歯ブラシの状態を見ながら決めることになります。
「歯ブラシの毛先が開いてきたからそろそろかな」「まだいけるかな」
歯ブラシの交換時期は情報サイトによりますと「一般的に1ヶ月に1度が目安となっていますが、1週間に1度替えることがベスト」だとあります。
本当でしょうか。
歯ブラシには「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3タイプがあり、しなりが歯に馴染むのは1週間後くらいではないかと個人的には感じているので、ベストな交換間隔が週1度だとするのは同意できません。
そうは思いませんか。
でも「まだいける」って考えている間に歯ブラシが劣化していて、その劣化した歯ブラシを使うことで磨き残しが出ているのあれば問題です。
だからメーカーさんには頑張ってほしいわけです。
歯ブラシの利用者が黙っていても、適切に交換時期が分かるような仕組みが必要なんです。
そうなんです。
利用者が黙って椅子に座るだけで、どれだけ散髪の間隔があいていようとも必要な分量の髪の毛をカットしてくれる床屋のご主人のような振る舞いが求められるんです。
利用者が黙って歯ブラシを口に入れると、劣化した歯ブラシは交換のサインが口の中で感じられる工夫がないものでしょうか。
これだけ時代が変化しているのです。
歯ブラシの交換時期における判断が、歯ブラシを裏にひっくり返してブラシが左右に広がっているかを利用者が見極めるだけだなんて昭和過ぎますよね。
スマホと連動とは申しませんが、モノ作りニッポンの技を期待したいと思います。
みなさんは如何お考えでしょうか。