こんにちは。ぼーんぐんです。
初めての経験はみんな段取りが分からず上手くいかないものです。
みなさんもそうではありませんか。
でも大抵の場合、次に行うときには一度目よりも要領よくできます。
それは初めて行く旅先であっても、初めて食べる料理であってもそうです。次に行くときにはこの電車に乗ろうとか、次はこの副菜も食べておこうとか考えるようになるからです。
仕事でもそうですね。
一度目はどんな仕事の工程か座学だけでは理解できないことが、二回目以降は自分なりの工夫が出来るようになります。
この次の工程は何なのか、予めどんな準備をしておけば順調に進むのかが想定できるからです。
人には色んな能力や才能が備わっており、世の中には段取り上手な人たちがいます。
彼らは初めての仕事であっても動揺しません。
過去に経験した似たシーンに置き換えて理解をすることで一度目から段取りよくできると言います。
どんな職場にも何人かいるこの手の"段取りさん"や"段取り君"。
特に年末年始の職場の行事で活躍します。
「彼のスピーチの後は彼女の出番、それが終われば君がスライドに投影するんだ。」
若手を集めてテキパキと指示を出しています。
なぜか普段は目立たない彼らですが社内行事にはとても重宝がられます。
昨年の仕事納めの懇親会で慰労を兼ねて"段取り君"と話していますと、面白い話を聞きました。
彼は普段の日常生活でも効率の良い動作を心がけていると言います。
例えば、毎朝リビングから玄関先のポストに届いた朝刊を取りに行くにも決して手ぶらで動いたりはしないようです。
まずは昨夜飲んだビールのアルミ缶をリビングから玄関脇の分別ゴミ容器に捨てに行き、帰りにポストから朝刊を取ってくるってな具合です。
要するに一つの目的だけで動作をしないようです。結局後で同じルートを辿る行動があればまとめてやる。これが彼の言う効率の良い行動なんです。
私は単純に感心しました。
確かに世の中の貨物の輸送はそんな考え方です。トラックにしても列車にしても航空機にしても"カラ"で動かすことはしませんよね。
"カラ"で動かすぐらいなら運賃を割り引いてでも荷物を乗せようとします。
凄い!段取り君はひとりSDGsですね。
先週そんなことを思い出しながらの帰宅途中、乗り換え駅で用を足しに手洗いに行きました。
みんな一杯引っ掛けた帰りの時間帯ですから少々混み合っています。
行列に並び順番待ちをしていますと、赤ら顔の中年男性たちが皆ソワソワモゾモゾしています。
何かと観察していますと、次が自分の番だとなると待ちきれない人がいて自分のチャックに手をかけ準備をし出す人がいます。
これも先を見据えた段取りかい?いえいえこれはイエロカードだよ。
と言っても気持ちが分からぬでもありません。漏らしてしまったんではいけませんからね。
もっともその先は止めて下さい。レッドカードは一発退場ですよ。
みなさんはそんなことしませんよね。
効率の良い段取りも"ほどほど"が肝要です。