こんにちは。ぼーんぐんです。
今年も大阪市プレミアム付商品券が発行されました。
市民の暮らしと消費の下支えを目的とした経済活性化策なんですが、私のような庶民は大変助かっています。
何故ならいまサラリーマンは満たされていないからです。
出費はかさむし収入は伸びない。サラリーマンの懐事情は年々寂しくなってきます。
それでも部下の手前元気だけは持ち続けようと皆カラ元気を出して頑張っているんです。
しかしそれも腹が減ってはね。
ですからサラリーマンのささやかな楽しみのひとつ"ランチ"の充実が必要なんです。
その楽しみも昨年あたりから怪しくなって参りました。原材料価格や燃料費高騰によるランチ価格の値上げラッシュ。とほほ。
だからこそプレミアム付商品券はサラリーマンの味方なんです。
ありがたや、ありがたや‥
ここ一週間ほどの気温は特に低くなってきましたので、私のランチ選びは体が温まるメニューを中心に行うようにしています。
また仕事柄、出先で昼食を頂くことも多いので知らないお店に訪れることを楽しみにしています。
先日訪問した中華店もそのひとつです。
本場四川料理専門店。
なんだか美味そうな響きでしょ。
最近私は四川風麻婆豆腐にハマっているんですけど、この店は元人気店の総料理長を勤めていたとされるオーナーが経営していると聞き入店してみました。
さすが違いますね。本番四川料理専門店を謳うだけあって店内は異国情緒たっぷりです。
中国楽器を使ったゆったりとした王宮風BGMも、赤をベースにした店内装飾も雰囲気抜群です。
また店員はみんな本場の人たちですから、否が応でも料理の味を期待させてくれます。
「麻婆豆腐定食をお願いします」
注文して暫くして運ばれてきた麻婆豆腐は前評判通りの納得のいくものです。
香辛料も効いてピリ辛で最高。寒さが吹っ飛びジンワリ汗まで滲んできます。
流石です。
しかしこのお店、良いことばかりではなかったんです。残念なことが最後に待っていたんです。それはお会計のシーンでした。
残念ながらここのお店ではプレミアム付商品券は使えず現金のみのお支払いだったのですが、そんな事はどうでもいいんです。
問題はその次、現金で支払った後のお釣りの渡し方です。信じられない事が起きました。
レジの店員から"釣り銭を投げ渡し"されたんです。差し出した私の手のひらにお釣りをポイってね。
唖然!
相手の目を見ましたが店員はなにも悪びれていません。ひょっとしてお釣りの投げ渡しは異国の地では普通なんでしょうか。
日本では受け取る手のひらにそっと小銭を置いてくれますよね。さらに丁寧なお店になると下に手を添えるほどです。
それを手のひらにポイっと投げられたんですから戸惑ってしまいました。
理由はなんでしょうか。
渡す際にお客さんの手に触れたくないのならテーブルに置いてくれたらいいんです。
私は店員に何を言う事もせずその場を後にしましたが、凹んでしまいました。
何か私が店員の気に触ることをしたんだろうか。それともお釣りが出ないように小銭でぴったり支払うのがお店のルールだったんだろうか。
自身の振る舞いを振り返りますが、落ち度があったとは思えません。あれこれ考えているうちに折角の麻婆豆腐の味もすっかり吹き飛んでしまいました。
帰社後、職場仲間へモヤモヤした気持ちを話していますと、この店に限らずコンビニでも釣り銭を投げ渡された被害者は年齢問わず複数名いたんです。
嫌な世の中になりましたね。
しかしその雑談を聞いていた新卒入社の総務の女性からこんな話を聞きました。
「自分が神様だと思えば腹も立ちませんよ」
「どゆこと??」
彼女が言うには、初詣など参拝時のお賽銭は投げられるのが普通。だから神様になった気で受け取ればいいんだと。
なるほどね。神の気持ちになるのね。
新鮮な考え方です。
しかし私はまだ未熟者。人生の修行が足りないようで到底そんな気になれそうにありません。
それよりその話を聞いて神様側のことが気になり出しました。
神様も投げられてるお賽銭に実は納得してないんじゃないのかと。
まだ不快な感情が色濃い私には神様の気持ちが理解できます。
「これで合点がいったよ。だから宝くじ1等当選の願い事が未だ叶わないんだな」などと妄想します。
それならば来年の初詣のお賽銭は電子決済にしてみようか。今時ならプレミアム商品券を使えるかもしれない。
なんてね。
冗談はともかく、世代や国境をこえて世の中の考え方や行動が変わってきているんですね。