ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

大阪市民の親しみのメロディ

こんにちは。ぼーんぐんです。

 

現役世代の方ならば当たり前に備わっている感覚が、リタイアした世代の方から徐々に失われていくものがあるようです。

 

それは曜日の感覚です。

 

平日決まった時間に通勤や通学をしていると、時間や曜日感覚が体のサイクルとして維持されますが、決まった役割がなくなってしまうと次第におぼろげになってくるようです。

 

みなさんは何で曜日感覚を維持していますか。

 

楽しみにしているテレビドラマの放送日でしょうか、それとも毎週購入する週刊誌でしょうか。もしくは毎日自宅に届く朝刊紙で確認される方もおられることでしょう。

 

いやいや、今はスマホの時代。

 

テレビや週刊誌を見る方は少なくなりました。見るにしてもスマホで好きな時間に必要なものを倍速で見たりするんですよね。

 

また今どき新聞を取っている家庭がどれだけ在ることでしょう。

 

そうなると、家族の中に決まったサイクルをもって活動している人がいない限り曜日は忘れ去られていくのでしょうか。

 

しかし、主婦はしっかりサイクルが備わっているんです。

 

どうやって?

 

ゴミ出しで曜日が分かるんです。

 

 

約10年前から始まった分別ごみも今は当たり前になりました。

 

普通ごみは何曜日、資源ごみは何曜日と、みなさん体で覚えていらっしゃいます。でも実は知らない間に音楽で洗脳されていたとしたら俄かには信じられませんよね。

 

そうなんです。

 

私の住んでいる大阪市では、ごみの収集車がメロディを流して走っているんです。しかもメロディは4つの種類があって、それぞれ収集するごみの種類ごとに分けられていることをご存じですか。

 

普通ごみは「小鳥が来る街」

資源ごみは「赤とんぼ」

プラごみは「草競馬

古紙・衣類「しゃぼん玉」

 

この仕組みは全国共通ではないようなんです。

 

ですから大阪市以外の方には通用しません。地域ごとのメロディが流れていたり、そもそも音楽を流していなかったり様々なんでしょう。

 

しかし大阪市民にとってはとっても馴染み深いメロディで、仮にゴミを出し忘れていてもこの音楽が流れると皆一斉に家庭内のゴミをかき集めて収取場所に出しに来ます。

 

考えれば凄い仕掛けですよね。もう条件反射になっています。

 

深層心理の中でメロディでゴミを出す日を刷り込まれているんです。

 

ここ最近、働き方改革在宅ワークの方が増えてまいりました。中には勤務先とのオンライン中にゴミ収集車のメロディをマイクが拾う場合もあります。

 

役所の苦情問い合わせ先へも、そういった方からのゴミ収集音を無音にできないかと問い合わせがあるようです。

 

でも私はこのままメロディを続けてほしいと思っています。

 

市民のゴミの出し忘れを気付かせてくれたり、回収時の事故防止の観点で始まったメロディは、曜日感覚を維持させてくれるメロディでもあるからです。

 

みなさんは如何お考えでしょうか。