こんにちは。ぼーんぐんです。
今朝また一つ耳慣れない単語を知りました。
「クワイエットアワー」
みなさんは何のことだかわかりますか。これは感覚過敏の方への配慮のことなんです。
感覚過敏とは、例えば電車に乗っているときに香水や柔軟剤のにおいで体調を壊してしまったり、人の話し声が気になって仕事や勉強に集中できない人。
外に出れば太陽の光がまぶしくて目を開けていられなかったり、部屋の中では蛍光灯の光がチカチカ見えてしまう人のこと。
また座っている感覚が苦手な人もいて、長時間椅子に座ることも出来ないらしいんです。
世の中には、これら全部でなくても部分的にでもそのように感じる特性を持つ人が一定数いるんですね。
私は近ごろ加齢からか、夕方以降の対向してくる自転車のライトや車のライトがまぶしくて歩きにくくなることがあります。
そんな時は通り過ぎるまでその場で立ち止まるんですが、日常的に不快な感覚がある人はとても生活に支障が出るでしょうね。
最近では感覚過敏の研究が進み配慮が必要だという事がわかってきました。
すでに大手ドラッグストアーや大手スーパー、水族館などで取り組みが始まっているようです。
具体的な取り組みとしては店内の照明の明るさを半分程度に暗くするとか、店内BGMを止めてしまうなど、配慮が必要な人が買い物をしやすい環境を提供しているようです。
しかしこの対策は逆に高齢者にとっては具合が悪いものになりかねません。
照明が暗くなることで商品の説明書きが読み辛くなったり、暗さから足元が危なかったりするからです。
またBGMがなくなることが店内の居心地の悪さにつながったりしますから万人にとって最適な対策とはいかないようです。
ですから特定の曜日や時間帯を決めて試行が行われているようです。
私たちも普段の生活を振り返りますと多くの騒音に気づくことが出来ます。
人の声、足音、車のクラクション、電車の通過音。意識してみると大変な環境の中で暮らしているんですね。
そういえば最近ソロキャンプが流行していることも案外関係しているのかもしれません。
ソロキャンプとは自然の静けさの中に身を置くことで心身が癒され、食べたいものだけ作って食べる気軽さを味わったり、自由に時間を過ごすことが人気のポイントだといいますが、
その場を求める人たちは、普段都会の喧騒の中で過ごすことで知らない間にストレスを溜め込んでいる人たちなのかもしれません。
みなさんはストレス耐性がある方でしょうか。
仮に今は大丈夫でも、何かを切っ掛けとして心身のバランスを崩さぬとも限りませんから過信はいけません。
日ごろから五感といわれる、視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚への過剰な刺激を控えた生活を心がけた方が良いのでしょう。
感覚過敏は他人事と考えるのではなく意外と身近な問題なのかもしれませんね。
「クワイエットアワー」
みなさんは如何お考えでしょうか。