こんにちは。ぼーんぐんです。
良い話を聞きましたので紹介します。
それは「ビートたけしのTVタックル」の番組の中でゲストのトラウデン直美さんのこんな話です。ある講演家の話を披露していました。
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「私たち高齢者に大事なのは”教養”と”教育”なんです。しかしこの話をお聴きになってイメージされた漢字とは違います。私が大事だと思うのは、
”教養”ではなく、”きょう用事がある”
”教育”ではなく、”きょう行く場所がある”
ってこと。
これがとても大事な事。それが高齢者と社会とのつながりになり、高齢者の心の元気につながるんです。」
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如何ですか。とても素敵な話だと思いませんか。
高齢者になるにつれて、少しずつ体の元気は衰えるかもしれませんが心の元気があれば何とか楽しく生きていこうと思えるじゃないかと考えます。
人口の三割が高齢者と言われる日本。
内閣府の調査によると、健康上の問題により日常生活に影響を感じている人が一定数いる事が判明しています。
日常の些細なことが出来ずに不便を感じている人が大勢いるんですね。
家具の移動
電球の取り付け
買い物
ゴミ出し
固い瓶の蓋開け
パソコンやスマートフォンのサポート
など
お手伝いを待っておられる方がいるんです。
番組内ではこういった不便を解消する「家事代行サービス」を生業になさっている方がコメントされていましたが、実はそれ以上に大事なニーズがあるといいます。
何だと思いますか。
それは「話し相手」になってほしいっていうニーズなんです。
番組では、この会社の「傾聴サービス(話し相手)」を心待ちになさっている高齢者の声が紹介されていました。
社会とのつながりが少ない高齢者には「私なんかもうダメなんだ」といった心理があって塞ぎこむ人も少なくありません。
「長生きしても思ったより良いものではなかった」などと考える人も出てきます。
何もしないで「体の元気が失われるにつれ心の元気が失われる」のではなくて、ちょっとしたお喋りが切っ掛けで高齢者の「心の元気を取り戻して少しでも体を動かそう」という気持ちに繋がればいいですね。
「教養と教育」とは「きょう用事があること、きょう行く場所があること」でした。
そしてよく考えてみると実は高齢者でなくとも大事な事ですね。人や社会とのつながりを断っていけないってことです。
あなたには今日そして明日の用事はありますか。
あなたには今日そして明日行く場所はありますか。
良かったですね。でもそれは決して当たり前ではありません。
是非大切になさってくださいね。