ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

何気ない幸せな一日

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


最近朝夕が少し涼しくないですか。また日の暮れも早くなりました。空にも鱗雲が。

 


徐々に秋に向かってるんですかね。

 


あぁーしみじみ。

 


でも日中のうだるような暑さはまだまだ健在です。

 


今日なども車のボンネットで目玉焼きが出来るんちゃうかというほどの暑さで、少しでも体を動かそうものなら途端に汗が吹き出します。ですから日中の外出時は常に水分を持ち歩くようにしています。

 

f:id:booooooongun:20230903221506j:image


私は今年の春先からメダカ飼育をはじめました。メダカ飼育の楽しみ方のひとつには夏の涼を感じられると思ったからです。

 


例えばこんなシーンを想像していました。

 


ある夏の夕暮れ時、

 


ラフなTシャツに半パンツ姿で縁側に腰かけます。奥では煮炊きものの準備をする家内の様子を感じながら、団扇と缶ビールを手にしています。

 


プシュッ、ゴクゴク。

 


視線の先は趣味にしている盆栽棚。盆栽それぞれの生育状況を確認します。

 


  実物盆栽の実が、最近ほんのり赤くなってきたなとか、


  今年はモミジの葉が日焼けしてしまったなとか、


  はたまた、秋の植え替えの樹種はこれにしようなんて事も考ます。

 


ひととおり盆栽チェックが終わり、ふと視線を下に落とすと、そこには水中植物が花を咲かせています。

 


水面にはウォータバコパ、そして水中から50センチほどの高さまで茎をのばし微かに風になびきながら咲くミソハギが目に留まります。

 


そして、その水中植物の咲く間をぬって私に向かって涼しげに泳ぐ可愛いメダカ達の姿。

 


「おぉそうか、エサが欲しいんだね」

 


ビールを飲む手を止めて、粉エサをパラパラと振り掛けると、メダカ達はみな嬉し気に小さな口を水面に向けパクつかせる。

 


しばしその景色を眺めて悦に入る。

 


夕方の涼しい風が心地よく酔いが回る・・あぁ最高。

 


そんな風景を思い描いていたんです。

 


がしかし、実際はこんな優雅には参りません。

 


そもそも我が家の庭にはメダカを飼育するのに適した池があるわけではありませんから、メダカは水中植物と共に大きなトロ箱に入れて育てています。

 


それでも飼い始めた春先はそれなりに雰囲気が出ていました。しかし今思えば少し考えれば分かる事だったんですね。

 


生き物は成長することに!

 


春先に苗の状態だった水中植物や小さな数匹のメダカ達は成長するんですす。いつまでも苗ではありませんし、メダカも直ぐに産卵し子供や孫、ひ孫まで次々生まれる始末。

 


とてもいつまでも同じトロ箱と言う訳にもいかなくなったんですね。

 


結局水中植物はメダカとは別居。さらに大きく育つ水中植物は独立させました。

 


メダカも子供を増やさぬようにしっかり管理しなければなりませんし増えすぎたメダカはお好きな方へお分けをする始末。ブリーダー状態。

 


さらに、夏場のメダカの飼育容器の水質悪化はひどいものです。

 


日の当たる屋外飼育ということもありますが三日も放置するとすぐに水はバスクリン状態になります。飼育水は緑色に染まってメダカがほとんど見えなくなるんです。

 


やがてのんびりとメダカの泳ぐ様を優雅に眺めるシーンなどない事に気が付きます。

 


水替え、容器の洗浄、メダカの引っ越し・・

 


頻繁に繰り返されるメダカの世話に明け暮れてメダカを愛でて涼を感じるどころか汗だくになる始末。今では飼育容器もトロ箱ではなく水替えのしやすさからバケツに変えました。

 


風情も何もあったものではありません。

 


まあ、それでも夏の夕暮れ縁側で飲むビールは一層美味い!

 


これは汗だくになってメダカを世話をしているお陰かもしれません。

 


今では縁側から眺める視線の先にはズラリと並ぶ丸いバケツが六つ。

 


風情など微塵もありませんが、バケツを除き込み中のメダカへ粉エサをパラパラと振り掛けると、メダカ達はみな嬉し気に小さな口を水面に向けパクつかせる。

 


これでいいのだ。

 


**

 


奥で家内の声がします。

 


「ご飯できたわよー」

 


今度は私が家内の美味しい手料理をパクつく時間の様です。

 


「はーい。今行くよぉ」

 


今日も平和な一日が過ぎていきます。