ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

メダカもヒトもイキイキしたい

こんにちは。ぼーんぐんです。

 


「やっと水槽が手に入ったからメダカ貰いにきたよ。」

 


半年前に声をかけたご近所さんが、透明のプラスチック製の虫籠を手にぶら下げてやってきました。

 


「メダカかい?もう寒いから冬籠りしてるよ」

 

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部屋の中での飼育する立派な水槽ならば加温機を入れて年中メダカを楽しめるのでしょうけど、我が家の飼育環境は"野生の王国"

 


庭に置いたトロ箱で越冬させる予定なんです。

 


既に先月から餌やりもストップしています。

 


もっとも寒い冬場は水温も低くメダカの活動自体が止まっているので餌を撒いたところで誰も寄り付きもしません。逆に水が傷み飼育環境が悪化します。

 


しかし感心しませんか。

 


よくもまあ気温の上がる春までメダカ達はこのまま生きながらえるものだと。

 


自然は偉大です。メダカの生命は大丈夫なようにできてるんですね。

 


もっとも一抹の不安はあります。

 


というのも私は何を隠そう今年の春先からメダカ飼育を始めた初心者ですから、メダカの越冬は私にとっても初めての経験。手探りの状態なんです。

 


一応、トロ箱の底に溜まった糞などの汚れは毎週せっせと掻き出し、2割程度の水換えも必ず行っています。

 


それでも不安は消えません。

 


先週も大変冷え込んだ翌朝にトロ箱を覗いてみると、表面に氷が張っていたんです。

 


あちゃー!もうダメかな。

 


でも日中にもう一度覗いてみると、陽の当たる場所で僅かにメダカの動く気配を確認できて安心したんです。

 


残念な時もあります。

 


2週に1匹ほどのペースで白く沈んだメダカを見つけるんです。何が悪かったのかな。反省しきり。

 


赤、白、黒、3色とメダカは品種が改良される毎にカラフルになります。またヒレの長さも人間の好みに合わせて種類が豊富です。

 


しかし原種から改良が進むにつれてメダカ自体は弱くなるようで、大自然の中で厳しい冬を越えられず淘汰されると聞きました。

 


我が家のメダカには錦鯉のような3色メダカもいます。

 


今年は暖冬だと聞きましたが、本格的な冬を前にしてこのままここで飼育していいのか自問することがあります。

 


それよりも折角訪ねてきたご近所さんに預けて家の中で飼育してもらう方が幸せなのかもしれません。

 


どうしたものか。

 


虫籠をぶら下げてきたご近所さんに飼育予定を伺うと、このまま虫籠に入れて外で飼うとのこと。

 


しかも他の生物と同居させるとか。また飼育の動機も小学生の子供にねだられたからだと。

 


うーん、そうか

 


失礼ながらこのまま我が家で飼育する方が、メダカ達には安全な気がしてきました。

 


来春生き残った何匹かのメダカがまたひとまわり大きくなることを願い、ご近所さんには元気になった来春以降に渡す事を伝えました。

 


それまで子供さんの興味があればいいですけどね。

 


「求められる先で元気よく!」

 


考えてみると私たち人間にも当てはまることかもしれません。

 


私たちの労働力をあてにされる職場があっても、その期待されるパフォーマンスを発揮できる状態でない時期があります。

 


人も感情を持った生き物ですからね。状態は変化して当然です。

 


ミスマッチがないように。

 


自分らしく"生き生き"できる場でこそ人は育つ。

 


元気になる時期を待って、それでも尚興味を示して貰えたら。こんな幸せなことありません。

 


みなさんもそうは思いませんか。