こんにちは。ぼーんぐんです。
今週に入り昼間はだいぶん暑くなってきました。外回りの営業職の方は汗拭きシートが手放せないのじゃないでしょうか。
そしてジメジメした、うっとうしい梅雨がもう直ぐやってきます。そして梅雨といえば、痒ーい「水虫」の季節でもあるのです。
みなさんは「水虫」とは無縁の方でしょうか。
これからの季節、「水虫」に悩まされている方にとっては辛いシーズンになりますね。
「水虫」の原因は白癬菌というカビの一種です。皮膚の一番外側の角質層に棲みつき、ここでケラチンという蛋白質を栄養源として繁殖します。
この白癬菌は暖かくて湿った環境を非常に好みますので、これから到来する梅雨のシーズンが1年で最も活動が盛んな時期になります。感染部位はたくさんあります。
・足の裏、指
・手のひら、指
・爪
・股部
・頭部
特に1日中靴を履いていると、靴の中は白癬菌が活動しやすい高温・多湿になりますので足の指の感染者が多いのです。水虫患者さんは大変です。
従来は水虫患者さんといえばサラリーマン男性に多いというイメージがありましたが、最近では女性でも悩んでいる方が多いようです。
今は働く女性が増え、長時間 パンプスを履いて仕事をする機会が多いことで足が蒸れて水虫に感染しやすい環境が整ったからですね。
そして一度感染しますと症状を抑えるのは長時間を要します。
中には治療を安易に考えて、”紫外線が効果があるんだ”と高価な紫外線照射装置を購入される方もおられます。しかし日光浴や紫外線ランプ照射ではほとんど役に立たないようです。
また「水虫」は熱に弱いから、”熱い砂浜を素足で歩けば治るよ”と我慢をして歩く方も見かけますが、白癬菌を殺すためには65度以上の温度が必要なので実際に温熱療法で水虫を治すのは困難なようです。
一度感染すると大変な「水虫」。予防のポイントは何でしょうか。
・足を蒸らさないこと
・足を清潔に保つこと
やはり常に清潔にして乾燥を心がけるのが一番ですね。
そして水虫予防に効果的なおススメな方法はこれです。
「足湯」
昔から”冷えは万病のもと”という言葉があります。「冷え」から来る風邪はもとより、痺れ、浮腫み、心疾患など多くの病気の根源には、常に「冷え」が関係していると言われています。
実は「水虫」を患っている患者さんの多くも「冷え」の症状を持っている方が多いということが分かっています。
「足湯」は、銭湯や温泉文化が発達した日本人にとっては、古くから知られているフットケア入浴法の一つです。江戸時代の健康に関する書籍を書かれた「養生訓」の著者である貝原益軒は、体が弱い妻のため毎晩のように寝る前に「足湯」を用意して、妻の免役を高めて、病を予防するフットケアを実践されていたそうです。
足の疲労回復や浮腫み、怪我の治療などにも積極的に使われていたそうで、昔から「足湯」には秘められた効能があることは知られていました。
「足湯」は血流の改善効果があります。血液は、体温が低いと粘度が高まり、体温が高くなるとサラサラになるので、血流が早まり、体の隅々まで栄養や酸素が回り、老廃物を回収することが出来るようになります。これにより疲労が回復します。
足はヒトの体の中で最も心臓から遠い位置にあり、血管が皮膚の側を通っているところを温める「足湯」は、15分程度の入浴をすることで、温熱作用により血管が広がります。温められた血液が血流を良くすることで、大量の酸素を体中に巡らせることになります。
その結果、深部体温は1度ほど上昇すると言われています。さらに副交感神経が高まることでリラックス効果もありますから、疲労の回復に役立つのです。
最近の研究によると「足湯」には高齢者の転倒防止や痴呆症の予防にも役立つことが発見されているといいますから万能ですね。
「水虫」は、日本人の4人に1人が患っている国民病と言われています。「水虫」の治療は、水虫薬を使わない限り完治することが出来ませんが「足湯」に入ることで、症状を緩和したりより効果的な治療を行うことができるのです。
「足湯」の効果的な入浴ポイントは、お湯の温度と入浴時間、お湯の量、そして入浴剤を使うこと。
・水温は40度くらい
・入浴時間は20分くらい
・お湯の量はふくらはぎまでが理想
・入浴剤を入れる
そして「足湯」から出る際には、以下の2点だけ気をつけてください。
・足を乾いたタオルで水気をふき取る
・水分を補給する
老若男女を問わず、誰でも水虫になる可能性はあります。不運にも水虫菌と接触する機会のあった人が運悪く水虫に感染するわけです。
しかし「水虫」はれっきとした病気の一つなので「水虫」になっても恥ずかしがることなどはありません。皮膚科へ行って正確に診断してもらい水虫薬で治療すれば良いわけです。
まもなく梅雨のシーズンが到来します。
これからの季節を快適に過ごすには、日ごろからご自身の足を清潔にする習慣がかかせません。「足湯」を活用して予防に努めてまいりましょう。
みなさんは如何お考えでしょうか。