こんにちは、ぼーんぐんです。
みなさんは梅干しがお好きでしょうか。
昭和世代の私の子供時分のお弁当箱といえば、四角いアルミ製のお弁当箱でした。
学校の昼食時になりますと、みな同じようなお弁当箱をカバンの中から取り出して、ふたの部分をコップがわりにお茶を入れていました。
懐かしいですね。
お弁当箱を開けますと中は二つに仕切られています。半分以上がぎっちり詰められた白ご飯。残りがおかずです。
そして白ご飯の真ん中には、必ず母親が漬けた自家製の大きな梅干しがひとつ乗っかっていたものです。
昔のお弁当は、今のように流行りのキャラクターやカラフルなバランなどで彩られていません。また、種類豊富な冷凍おかずの類も一切入っておりません。
ですから梅干しは大切なおかずです。
それを箸ですこしずつ摘まみながら、白ご飯を頬張っていたのを思い出します。そして梅干しを食べ終わると、最後に梅干しのおかれた場所の赤く染まったご飯を食べるのが格別なんですよね。好きでした。
ですから今も私は梅干しを欠かすことが出来ません。年中、常滑焼の久松窯に入っていないと落ち着かないのです。
梅干しがあれば夏場の暑さも平気です。たとえ体が疲れて食欲がなくなっても、梅干しがあれば不思議と体調が回復するのです。
秋の新米の季節もいいですね。炊き立てご飯で握り飯を作れば、中の具材は梅干しと決まっています。
冬場寒さで風邪をこじらせても大丈夫。お粥に梅干しを食べさえすれば医者いらずです。
そんな我が家の万能薬の梅干しは、今の季節が仕込みの季節なんです。
ご存じでしたか。
最近では梅干しを漬けるご家庭はめっきり少なくなったと聞きますが、興味をお持ちの方は是非チャレンジしてみてくださいね。
私は今年も20キロの梅干を漬けたいと意気込んでいます。今日は梅干しの材料と手順を写真付きでご紹介しますから参考になさってください。
<梅干しづくりに必要な材料と道具>
梅干しづくりの準備は大したことはありません。近くのスーパーとホームセンターで全部揃えることが出来ます。
<材料>
・完熟梅(黄色くなったいい匂いのする梅)
・あら塩(塩分15%程度がお勧めです)
・ホワイトリカー
<道具>
・梅を漬ける容器(中蓋・外蓋つき)
・重石(梅と同等の重さ)
・大きめのざる
材料はまず梅干。最近ではネットで購入することが多くなりました。和歌山の農家さんから直接買い付けるので、安心して質の良い完熟梅を手に入れることが出来ます。いい時代になりました。
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そして漬け樽ですね。私はこの大きな付け樽に5キロずつ分散して漬けています。カビのリスクを分散する意味です。使う前は必ずしっかり洗い、アルコール消毒も欠かせません。霧吹きはそのためです。
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そして、あら塩は適量必要です。
通常は塩分濃度20%と言われますが、私は10~15%に減塩しています。長期保存には20%が安心です。
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そして重せ石。漬け始めは梅と同量以上の重さが必要ですが水分が上がってくれば半分にして大丈夫です。
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材料が揃ったら、早速漬けましょう。
まずは梅をやさしく水洗い。
傷んだ梅の実は傷の部分からカビが生えるので取り除き、ふきんでやさしく、傷をつけないように水気をふきます。1個ずつ竹串でヘタを取ります。
この作業はきっと腰が痛くなります。休みながら丁寧になさってください。
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水気をとり、塩をまぶせます。私はカビ防止の意味からヘタの場所(穴)には塩を埋めるようにしています。
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清潔な容器に塩をひとつかみふり、梅を敷き詰めるように並べていきます。同様に塩、梅を繰り返します。
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最後に塩をし、中蓋をします。
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梅と同重量の重石を乗せれば漬け込みは終了です。
お疲れさまでした。
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2週間くらいたつと水分が上がってきます。水分が中蓋より2cm以上あがってきたら、重石を半分にして梅雨明けを待ちましょう。
あとは梅雨が明けたら天日干しをすれば完成ですね。
梅干しの酸っぱさは唾液分泌を刺激します。唾液には食欲増進や殺菌の効果があるだけでなく、若返りホルモンも一緒に分泌するといいますから見逃せませんね。
さらに糖尿病の予防作用、血圧上昇を抑えて動脈硬化を予防する効果、カルシウムの吸収を助ける働きがあるとされますから食べない理由が思い浮かびません。
注意点があるとするならば塩分でしょうか。
熱中症の予防などの効果はありますが、日常的な食べすぎは控えたいところです。
しかし自家製ならば塩分濃度を調整できますから、その意味でも自家製はおすすめですね。
梅干しは、親から子、子から孫へと語り継ぎたい食文化です。
是非みなさんも梅干しづくりに挑戦してみてくださいね。