こんにちは。ぼーんぐんです。
最近、厚生労働省のテレビコマーシャルをよく見ますが、みなさんもお気づきでしょうか。
こんな内容です。
「屋外では、人と近く会話をするとき以外はマスクは必要ありません。徒歩や自転車の通勤など、静かに人とすれ違う場面、散歩やランニングの時はマスクは必要ありません・・・」
このように今では厚生労働省が国民に向けて積極的にマスクは外しましょうとメッセージを出しているのです。
ご存じでしたか。
しかし、実際に外に出てみると何も変わっていません。
道を行きかうほとんどの人たちは、今でもしっかりマスクをしています。もう日本人の習慣になっているんですね。
人は必要かどうかよりも、今までのことを変えるのに違和感があるかどうかで行動してしまうもなんです。
また変わらないのは、マスクをすることで得られる心理的効果も要因だと言われています。
一方、欧米を見てみますと、
欧米では既に大半の人がマスクをしていません。正確にはそもそもマスクが習慣にはなっていなかったようです。
この違いは何でしょうか。
その背景には口と鼻を隠すのをとっても嫌がる欧米の独特の文化があると言われています。
欧米人と東洋人では文化が違うのですね。
この違いをアイトラッカーという装置を使って調べた面白い記事を見つけましたので紹介します。
アイトラッカーとは、人の視線がどこに向いているかを追う装置です。これによって顔を見る際の行動がより繊細・科学的に調べられるんです。
その結果、表情を見る際の注目する部位が「東洋人は目元」「欧米人は口元」と、全く違うことが分かったんです。
面白いですね。
裏を返せば、東洋人の表情は目元に表れやすく、欧米人の表情は口元に出やすいということです。
ですから欧米人は目を隠すサングラスは好んで掛けても口元を隠すのを嫌い、逆に日本人はマスクは許容できても相手がサングラスをかけていると落ち着かないのです。
サングラスやマスクをつける側には、心理的な効果があります。
欧米人のサングラスには、相手から自分の「目」が見えないことにより、相手の視線から自分が隠れることができる安心感があります。
つまり相手の見えないところから自分は相手を見ることができるので、サングラスは着用者に安心と自信を与えてくるものなのです。
これは日本人におけるマスクの作用と同じです。
マスクを着けることで安心できるのは、マスクに包まれて、その後ろに自分が隠れることができるからなんです。自分に向けられる相手の視線を遮ることが出来るからなんです。
サングラスをずっとしている人に対して日本人が落ち着かないのは、相手の目元から表情を読み取ることが出来ないから。
逆に多くの欧米人がマスクに抵抗を感じるのは、やはり相手の口元から表情・感情が読み取れない気持ち悪さからだと思われます。
結局ひとは隠れる事から得られる安心と引き換えに、自分から自由と快楽を捨てているとも考えられます。
案外、人間関係などのストレスを作りだしているのは周りの環境よりも自分自身の心の在り方なのかもしれませんね。
本来必要のないもので体を覆い隠さないで「あるがままの自分を開示」することが不安や悩みの解消の近道なんだと思います。
みなさんは如何お考えでしょうか。