ぼーんぐん。ものがたり

日常の暮らしの中で感じる心持ちをつぶやきます。

役職定年はチャンス

こんにちは。ぼーんぐんです。

 

「定年60歳、人生80年」の常識はもう時代遅れです。年々医療の技術は発達し、ここ日本では寿命は延び続けています。

 

今や人生100年時代。政府もシルバー人材の活用に躍起で「体の動く人は働けるまで働く」というのが当たり前になってまいりました。

 

 

一昔前までは定年55歳からの第二の人生設計に夢を膨らませ「まずはのんびりと日本一周」などと挑んだ諸先輩方が大勢いましたが、いつの頃からか環境は変わりました。

 

年金受給年齢が引き上げられ、定年年齢が次第に延長されました。やがて65歳まで働けることを大いに喜ぶ時代になってきたのです。

 

しかし、長年勤めあげやっと定年になっても喜びは束の間。定年のお祝いの日までです。翌日からは家庭での居場所のなさに気づき、みな窮屈な思いをして暮らしはじめるのです。

 

「好きなことをして過ごそう」

 

意気込んだところで職場以外の人間関係もなく、新しく始めた趣味もそれほど熱がこもりません。

 

「うまいものを食べ歩こう」「好きなものを手に入れよう」

 

行動に起こしたとて、何か心が満たされない己に気づくのです。

 

定年後に待っているのは夢の世界などではなく、ただ現実があるだけ。「熟年離婚」「年金問題」「健康の問題」「介護問題」など、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。

 

仕事であれば準備に抜かりなく最高の仕事ぶりに評価を得ていた方も、定年後の身の振り方を具体的に準備される方は意外と少ないようです。

 

これではいけません。定年後の人生もしっかりと計画的に準備することをおススメします。

 

そして、その準備を始める時期は「役職定年」の頃が良いのではないかと思うのです。

 

一般的な会社員であれば、定年制度の延長とともにスタートした「役職定年制度」があります。

 

「役職定年制度」とは定年が延長されることにより増える人件費を抑えるための、会社の対応策として生まれた制度です。おおむね55歳の頃に役職が解かれ給与の2割程度がカットされることが平均的なようです。

 

ところが、役職定年後も業務の内容が変わらない人が大半ですから、役職定年とともに意欲を失う人は少なくないようです。

 

残念ですね。

 

でもよく考えてみると、役職定年は人生の終わりではありません。単なる人生においての通過点に過ぎないのです。

 

例えば、特急列車から鈍行列車に乗り換えたようなものと発想を切り替えれば、今まで見えなかった周囲の景色がよく見えるというものです。

 

こう考えれば、役職定年を契機に、定年後の充実した生活に向けたよい助走期間として活用できるのです。そしてこの助走期間は、自分を取り戻せる期間でもあるのです。

 

定年後のコミュニティでは、職場での輝かしい昔の肩書きは何ら通用しません。”生きがい”でのみ社会との接点を持てるかどうかが問われるのです。

 

決して、自分の「ちっぽけなプライド」を引きずらないことが重要です。

 

職場とは違うコミュニティにおいて、「名前だけで呼ばれる日常」に慣れることが大切なんです。

 

ですから役職定年をチャンスと捉えて、以降は職場に依存しすぎない思考で過ごすことが重要になります。その過ごし方が、定年後の自分の居場所をつくり不安を少なくする道なのではないかと思うのです。

 

人生100年時代。定年後の時間はたっぷりあります。

 

満足のいく生活を送れるか否かは、気持ちの持ち方ひとつですね。

 

みなさんは如何お考えでしょうか。